割引美人

妄想と事実を区別せず遠慮なく垂れ流し

札幌ドームに行ってきました

2011.05.30 Monday[21:32] 野球 - -

 そんな名前のお菓子をドームで買ってきました。
 5月28・29日、一泊で札幌へ行ってきました。2008年以来の北海道訪問です。
 主な目的は28日(土)の札幌ドームでの広島戦観戦でしたが、同行した彼氏が北海道は初めてとのことなので、ベタに時計台やらクラーク博士やらちゃんと観てきました。また、私はこれまで夕食はホテルでとることが多く夜は出歩かなかったので、すすきの初体験でした。さすが天下のすすきの。全国に名を轟かせる繁華街。あれで節電で控えめ、かつ不景気で少々寂れているなんて。すごいなすすきの。
 28日の夜は、野球を観た後少し疲れたのでホテルに行って荷物を置いて、ちょっと一休み……と思ったら2時間くらい寝てしまいました。21時くらいからやっと食事に出たので、21時で閉店するお店ばっかりだったらどうしようと心配しましたが、全然そんなこと無かったです。23時くらいの錦糸町みたいな感じでけっこうひとが歩いていました。分かりにくい例えですかね。
 この、すごいなーすすきの栄えてるなー立派だなーという気持ちをどう表現したら良いのでしょうか。雰囲気的には大規模な伊勢崎町って感じなんですけど、もっと道が広くて、新宿や渋谷みたいなごみごみした感じややたらと高い建物がみっしりあるような圧迫感や閉塞感も無くて、でもしっかり歓楽街なんですよ。迷子になって狭い路地にも入ったのに、清潔な感じというかいかにもといういかがわしさが足りないというか。品の無い呼び込みもあんまり見かけなかったし。東横インとか普通のホテルも大きくて立派なのがあって、でも飲み屋もたくさんあるの。
 もっとこう、天井が低い感じの、汚らしい白々しい街を想像していました。
 ものすごく分かりにくい感想だな。
 えーと、食べたジンギスカンとアイスクリームの話はまた後日。

 さて、ぼくらのカープは、予想通りというかむしろ予定通りに下方修正が入ってきました。信頼と実績の定位置もしくは低位置へ向かって順調に4連敗です。毎年毎年、よくもまあ最下位にならないものだと感心します。
 今年の現地観戦は、6月11日(土)のマリンでいったん終了の予定です。いつものカープではなく、20年前のカープみたいなことになったら、9月末の神宮・ハマスタ5連戦だか6連戦だか、全部行っちゃっても良いかと思いますが、たぶんそんなことにはなりません。神宮も東京ドームも去年行きましたから、来年は是非西武ドームに行きたいですね。あと甲子園とKスタ宮城。とりあえずマリンは楽しみです。
 個人的にはあんまりドーム球場は好きではありません。開放感が無いからです。東京ドームへ初めて行ったときなんだか狭苦しくて子供心にガッカリしたのが原因かもしれません。古くてもぼろくても狭くても、ハマスタと神宮は気持ちが良いです。マツダは広くて綺麗で、ハマスタや神宮と違ってぐるりと一周出来て楽しかった。ナゴヤは、東京ドームよりずっと爽やかで、ドーム球場も良いものだと見直しましたが、その後ハマスタへ行ったらやっぱり暑くても眩しくてもオープンが良いなあと思ってしまいました。
 いやもうオープン球場は、春と秋のナイターはひたすら寒いし、夏のデイゲームは暑いし焼けるし目まで痛くなるし、梅雨時や台風では雨に打たれるし、夏の夜のハマスタは潮風が臭いし、神宮は周囲のビルがうざいです。高速もうるさいし夜でも蒸し暑い。ドームはすごく快適ですよ。それはもう、驚きの快適さです。
 でも、デイゲームが終わる頃、少しずつ暗くなっていくときの美しい夕焼けとか、ナイターが始まる頃の、ああ夜になったんだなと実感するような冷えた風とか、ベイスターズなのに全然星なんか見えないし国立競技場のほうが球場より盛り上がってたり、清々しさとトホホな感じが、私は好きです。天然芝だともっと良い。
 札幌ドームは、少し空が見えたし、ほとんどぐるりと周れたし、球場の外も広くて良かったです。ここで新庄が大暴れしてたんだなあ。難点は階段が多いところと地下鉄が遠いところ。でも天気が良ければ周辺をあちこち散歩して楽しめそうです。冬期のことを考えるとドームにするのが現実的でしょうし、外観もスマートで眺めるだけでもわくわくしてきます。
 28日は試合前は好天で、芝生がきらきらしていました。試合前に2キロほど歩いてクラークさんを観に行くはずでしたが、姿を現したスラィリーに心を奪われた彼氏が、ハーメルンのなんたらのようにぴょこぴょこついていってしまい、しっぽをつかんだりお腹を触ったり握手したり写真を撮ったりおおはしゃぎ。それでドームの周りをほぼ一周してしまいまして、疲れてしまったし開場してしまったので散歩は出来ませんでした。

 日ハムは応援がとにかくカッコ良かったです。おーまーえーがーきーめーてーくーれーーーーーい!な!ばー! でしっかり打たれたこちらとしてはガックリもいいところですが、日ハムの皆さんは優勝したかのような大騒ぎ。サヨナラ勝ちに喜ぶ気持ちは分かる。例えデッドボールで押し出しても嬉しいもんね。だからそれは良いんだけど……畜生稲葉カッコいいじゃねーか! と悔しい。しかも稲葉ジャンプ、撮れなかった。
 日ハムは応援の種類がたくさんあって、グッズも色々で、ナンバルーンという背番号のビニル風船や、金子誠には新撰組デザインの「誠」の旗、田中はピンクの大きな手袋みたいなものなど、あれこれ打者ごとに変えるのが忙しそうでしたが見ていて楽しかったです。遠征して来たファンがどのくらいいたのか分かりませんが、北海道のひとに愛されているチームだなあと感じました。移転して良かったね、と思いました。その昔、出来たばかりの東京ドームに行きたがった私は父から「巨人戦はチケットなかなか取れないけど、日ハムなら取り易い」と言われたことがあります。そんな切ない立場でいるよりも、立派なホーム球場があって熱心なファンが多くいるのなら、半端に東京にいるより良いんじゃないかと。プレイスタイルも堅実で派手さは無いけど———新庄はやたら派手だったけど———応援は派手でカッコいい。こういうチームは素直に良いなあと思えるし、尊敬出来る。負けりゃ悔しいけど。
 負けたことよりも、せっかく復帰した大竹がピッチャーライナーで負傷降板し、どうやら骨折らしいという話のほうがショックです。
 ショックと言えば、羽田ですでに赤いひとたちがいたるところにいたのがショックでした。自宅から赤リンゴバッグなんて恥ずかしい、どうしようと悩んでいた自分が馬鹿馬鹿しくなるほど、羽田で既にユニフォーム。スーツ姿の男性の持っているスポーツバッグが真っ赤。おしゃれなお兄さんのジャケットの裾から覗くシャツが赤い……前から見ると胸に鯉が。小さな女の子の髪に赤いシュシュが。三越にお買い物かしらという出で立ちのおばさまの素敵な鞄から赤いカンフーバットがちらり、首に巻いたスカーフには鯉。アロハシャツの男性の麦わら帽子に赤いライン。どこからどうみてもビジネスマン風の渋いおじさんの、いかにもビジネスマンな鞄についているネームタグが坊や。ギャル風の派手な女性が自販機の前でバッグから取り出した小銭入れは赤い帽子の形。すごくすごく普通の格好の白髪の夫婦の手首にお揃いの真っ赤なリストバンド。
 注意深く周囲を伺うと、分かり易くユニフォーム姿から、iPodのイヤホンまで、思い思いのグッズに身を包んだひとびとがあちこちにいました。空港で待ち合わせした彼氏が赤い何かを身につけていないと飛行機に乗せてもらえないのではないかと言い出すほどです。もちろん、全然関係ないひとのほうが圧倒的多数でしたが、まさか目的を同じくするひとがこんなにいるなんて。
 ああ驚いた。
 まあでも、マツダでナイターのあった日、厳島神社に中日ユニフォームのひとたくさんいたし、デイゲームの早朝最初の新幹線が着いた頃、中日ユニフォームのひとが何人も広島駅から出て来たし、名古屋ドームで試合のあった日の昼間に名古屋城で坊やTシャツのひと見かけたし。
 ハマスタで試合のある日は、朝からみなとみらいに黄色いユニフォームのひととかいるんでしょうか。見たことないけど。

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