右の手の甲
お互い用事で出かけていた場所が意外と近かったので、特に用は無いものの顔を見ておこうかと、連絡しあって彼と会った。乗る電車を携帯のメールで連絡していたため、自然と待ち合わせが駅前になった。もうすっかり秋のはずだったが、少し日が傾いているのに暑いので、涼を取ろうと駅前の大きな百貨店に入った。思った通り、冷房がしっかり効いている。百貨店の入口周辺は改装工事をしたばかりで新しく明るい雰囲気だったが、百貨店の1階と言えば化粧品売り場、あの臭いが苦手な私は少々うんざりした。
案の定、彼は化粧品売り場を冷やかし始めた。あれこれ覗きながら、多くの女性たちの間を無言かつ無表情で通り抜けて行く。どうやら新製品のキャンペーンらしい、あるブランドの前で彼は足を止めた。ほとんど息を止めたまま後ろをついていた私は、何が彼の気を惹いたのか考えながらその新製品を観察した。小さなケースに入ったクリームだ。きっとやたら分厚いケースで、中身は30グラムくらいだろう。ぼったくりだよなあ、と思った。
「新製品の美白クリームです、お試しになりませんか」
販売員が愛想の良い微笑みを浮かべながら話しかけてきた。他に手近な客がいないとは言え、私のように見るからにスッピンの、メイクにはまるで興味の無さそうな客にも声をかけなくてはならないのだから大変な職業だなあと思いながらも、彼がこのクリームに興味を持っているのは明らかだったので、売り場の悪臭をなんとかしろと思いながらも微笑んで頷いた。
「こちらは新製品でして、これまで以上に保湿と美白の効果がありまして……」
説明をしながら私の右手の甲にクリームを塗りたくっていく。両手で包み込まれるような仕草で、他人に触られるのは苦手なんだよ勘弁してくれと心の中で叫ぶ。たぶんちょっと鳥肌がたっていただろうが、声が震えないよう努力しながら一応質問を挟んでみたりした。もっとも、「これまで以上」などと言われても、これまでのことなんか何も知らないので恐らく見当外れの質問だっただろう。彼はまったく他人のような態度で私の後ろに立っていた。まあ、他人には違いない。
「奥様、肌が白くてお奇麗ですね」
販売員が彼にも話しかける。その台詞は、私よりもはるかに色の白い彼に言うものなのだろうか。彼は無言で、頷きもしない。いつも通りの愛想の無さだが、自分から来たのにその態度はいただけないなと私は思う。
「ご主人様も奥様が奇麗になるのは嬉しいですよね」
おいおい、私は「肌が白くてお奇麗」だったんじゃないのか。なのに「奇麗になる」のか? 今もうすでに奇麗なのに? 良く分からんなあと混乱する私の耳元に彼がささやいた。
「このひと、メイドなんだね」
彼にとって「ご主人様」という呼称は常にメイドが発するもののようだ。一度もメイド喫茶に行ったことが無いくせに良く言う、いや私が知らないだけで彼はもしかしたら常連なのかもしれない。ティーンエイジャーかもしれないメイドに「ご主人様」と呼ばれて、彼はいつも通り無表情なのか、それとも思いっきり脂下がるのか、見てみたい。尾行して。そう思ったらおかしく、ふふふと笑いあう私と彼を見て販売員が「お気に召していただけましたか?」と言った。
「きみもやってもらえば?」という私の提案と「ご主人様もお試しになりますか?」という販売員の提案に彼は首を横に振った。商品の説明が続き、渡された小さなパンフレットを見てたまげた。予想通り、内容量は30グラム、お値段は私が通っているスポーツクラブに支払っている会費1か月分よりも高かった。やっぱり百貨店は私のような底辺庶民の来るところではないなあと嘆息してしまう。今日、私も彼もジーンズだけど入店して良かったのだろうか。靴もかなり薄汚れたナイキランニングと阪神タイガースグッズみたいな色使いのニューバランスだ。
わーお、と彼を見るとなんだか満足げだったので、彼の用は済んだのだろうと見当をつけ、「いやあ貧乏人には向きませんなあ、お値段が」と正直に告げて頭を下げた。
その後は、ヨドバシカメラやビックカメラをうろつき、ガンプラを眺めまくり、新しいゲームを調査したり、プリンタやデジカメをいじってみたり。その3時間半ほど、彼はもうそのクリームの話題を出さなかったが、時折私の右手の甲を触っていた。販売員の言葉通り、保湿能力は半端無いようで、左手と比べると明らかにしっとりすべすべしていた。私は素直に感心した。
腹が減ったから帰ろうと再び駅前まで来た。そろそろ閉店が近い百貨店の、入口近くの大きなはめ殺し窓から様子をうかがうと、先ほどとは違う販売員が、同じようにいかにも品の良さそうなマダムに商品説明をしているところだった。車の免許更新がギリギリだった視力の彼が、目を細めてそれを観察している。私は彼の隣に並び、窓枠に背を預けた。
「きみが入社以来8年開発に関わってたクリームだろう、あれ。何度か学会に行ってたやつ。違うか?」
彼は答えなかったが、目元が満足そうに笑っていた。少しだけ首を傾けている。急な改修工事で、私が休日出勤して工作図面をひいた窓枠に寄りかかって。
めぐり
神奈川県伊勢原市にある石田牧場に併設されているジェラート屋「めぐり」に行ってきました。
いつ行ったっけ。覚えてないや。ええと、6月の半ばです。日曜だったかな、ラジオでカープの中継を聴いたような聴かないような。とにかく、ヒマそうな彼氏が車で我が家まで来まして、私はちょうど新しい除湿器を買うにあたりどこか電気屋で偵察したかったので、運転手さん電気屋までって連れて行ってもらいました。
それが何故か近所ではなくあちこちうろついていたためにいつのまにか伊勢原市に突入しておりまして、ぶーんと通り過ぎようとしたら「ジェラート」の看板が。
美味しかった!
少し柔らかめだけど溶けかけという感じではありません。そういう作りなのでしょう。シングルコーン300円、ダブルで350円。ん? この値段設定、どこかで見たような……母校その1近くの喫茶店のアイスクリームでした。最近はこういうのが流行なのでしょうか。50円しか違わないならダブルだよねーと高いほうを買わせる作戦だろうと思います。300円はたぶん割高設定で、350円がまあまあな設定、と推測させて高いほうを選ばせる。お財布的には、もし、必要無ければ50円出費が多ければそれは無駄ということになるので、買い物としては失敗でしょう。でも、私はアイス好きでいくら食べても良いのでダブルに後悔はない。最近はテレビで映画を観ている間に2リットルを完食、なんて無茶はしなくなりましたが、高校生くらいまでは2リットルのファミリーパックは1回食べきりサイズだと真剣に思ってました。
いや、私のアイス遍歴はどうでも良い。最近はハーゲンダッツ至上主義でもなくなったその理由とか、いろいろあるのですが、とりあえず今回のこのジェラートですよ。
まずは種類が面白い。ミルク以外は季節商品がメインのようです。そのミルクにしても、石田ミルクを基本にしてバリエーションがあります。説明が難しいのでここらへんは「めぐりのメニュー」をご覧下さい。
周囲の農家と協力しながらやっていると言うことで、トマトならトマトの生産者、抹茶ならお茶の生産者の紹介が、きっちりとされていました。壁一面に、あちこちの農家の広告と言ったら申し訳ない感じの、生産者ご本人の写真やらコメントやら、ビラみたいなものがたくさん貼ってあります。季節が変わったらまた来よう、そういう気持ちにさせる商品展開です。
その中に、例のセシウムが……っていう新聞記事と出荷制限についてのお知らせが。現在は去年のお茶を使っているが、今後は臨機応変にということです。希望に燃える若い生産者の、非常に落胆した様子がうかがえて気の毒の一言しか出ません。
個人的には、実際にそのお茶畑で放射性物質が検出されたのではなくでも、農協やら何やらの方針も合わせ慎重に対応していることとそのあたりを明確に情報開示して掲示してある姿勢には好感を持ちました。根拠もなく安全安全と主張するより、きちんと検査して自信を持って出荷したいと言う考えには同意します。
話が逸れました。とにかく、アイスは美味しいです。すんなり溶けて柔らかいけれど、ベタベタした感じではありません。コーンがもう一工夫あると最高に私好みなのですが。
どうにもこうにも牧場系アイスやジェラートでは、コーンをないがしろにしているというか、アイスやジェラートには気合いが入っていてもコーンが手抜きと言うか、これでコーンが良かったらもっと良いのにと感じるところが多い。いまいち過ぎて、いっそコーンは止めてカップだけにしたらと思う店もあるくらいです。売りはもちろん、その牧場のミルクなのでどうしても後回しになるのでしょうが、やはりコーンにも気を遣ってもらわないとアイス好きとしては満足を得にくい。是非コーンも研究していただきたいものです。
ご当地ソフトクリームは、あれはとりあえずソフトクリームに定番の普通のコーンならOKです。むしろ、同じじゃないと味の比較がしにくいので、同じにしてくださいとお願いしたい。ただ、牧場系の場合は、単なるご当地ではなくあれもこれも凝っているのにコーンがそれに合っていない味だと、もったいないお化けに叱られてしまえと思ってしまうのです。ああもったいない。せっかくの素晴らしいアイスが。コーンで台無しだなんて。いや、石田牧場のコーンはそこまでではありませんでしたよ。でも、えーコーンはこれかとちょっとガッカリしたのは事実です。
ところで、私は牛を観察してくるのを忘れました。地方の牧場系アイスまたはジェラートの場合、もし牛を拝見出来る場合は牛も観てくるのですが、すっかりぽんでした。お店のすぐ近くに牛小屋あったのに。見損ねてしまった……公式サイトを観る限り、白と黒の普通の乳牛っぽいけど……牛舎の感じとか観られたら観たいのよね。近所の牛小屋と比較して、心の中で「ふーん」って思うだけだけど。飼料にどのくらいサトウキビを入れているのだろうとか、色々勝手に想像しながら牛の見学するのが好きです。
帰りには、何故か本日も持っていた保冷バッグにお持ち帰り用のカップアイスを数個購入しました。電気屋にその後寄りましたが、溶けずに無事だったようです。
結局、その後カラ梅雨で終わってしまったので、せっかく下見した除湿器は購入していません。彼は父親の影響で日立製品を好み東芝を遠ざけ、私は父親の影響でまずはNEC、そして大学の恩師の影響で次は東芝なので、最初に見るものが違います。評価とその理由も違い、議論しながら製品を見るのは楽しい。意見を一部取り入入れることはあっても、勧められたものを買うことはお互い無いだろうが。メーカーの好き嫌いとは使い勝手と慣れであり、変更は難しいのであります。
負ける前・最中・後
今日は主に食べ物の話を。今さらを通り越して思い出話ですが、5月末に札幌で食べたもの色々。
札幌ドームでは、gurume BINGOツアーというものをやっていて、台紙もいただいたのですが一つもぺたりと出来ませんでした。だって、食べたいもの無かったんだもの。最初から、札幌ドームでは「スパイシーハム勝つ丼」を食べる! と決心して来ていたので、そのプリンスホテルが提供しているらしいお店を探して歩きました。とりあえず席を確保してから。
節電なのかなんなのか、とりあえず節約はしているようで、見ているとどのお店も箸は袋に入っていないし、お弁当のようなものを買っても袋は無いし、飲み物のフタも無いようでした。球場のほとんど全部を見て歩けるのはマツダズームズームと同じような作りだなあと思いながら、1塁側外野の席から反時計回りにぐるり。球場の円周の外側に沿って、1階は主に内野席に、2階は一周まるまる、お店が並んでいます。
1階は通常通りか節電モードか、暗く感じましたが、そんなのどうでも良いと思う光景が広がっていました。食べ物を購入したお客さんが、2階へ行く階段に座り込んでそのまま食べているのです。
なんだこれ、行儀悪い。
正直そう思いました。これ、北海道の文化なのだろうか? 床にお店を広げてグッズを販売している一角があり、そういうのも含めて邪魔にならないように気を遣いながら地べたに座るのが、北海道スタイルなのか? わりと本気でそう感じました。
しかし、たぶん、これは文化ではなく、球場の事情なのだろうと15分後くらいに察しました。事情とは、前述した節約志向がまずひとつ。飲み物にフタが無く、食べ物にもフタが無く、箸やスプーンは袋に入っていない。これでは買ったその場で食べるのが自然な流れでしょう。そのまま食べ物を持った状態で、あちこちのお土産屋さんを覗いたりトイレに寄ったりはまず出来ません。恐らくそれで席へ食べ物を持ち運ばずに、仕方なく階段を椅子とテーブル代わりに手早く食べるのです。
それから、お高いシートは分かりませんが、一般もビジターも外野席は通路も狭く、席と席の間も狭く、食事するには窮屈だからです。椅子もあまり大きくないし、前の席とのスペースがとても狭い。かろうじて飲み物を置くホルダーはありましたが、のんびり食事という感じではありません。ナゴヤは内野に近いあたりとバックスクリーンの側では椅子が違いました(跳ね上げ式とそうでないの)が、席そのものはゆったりとした設計でした。通路間の席の数も、ナゴヤのほうが少ないし、足下も広かったです。
しかし、札幌ドームは一人当たりのスペースが狭いのです。小柄な私の膝が前の席に当たりそうなくらいですから、中肉中背の男性では間違いなくぶつかるでしょう。そこで買って来た食べ物を、しかも跳ね上げ式の椅子で、フタも無いのに荷物を整理したりゴミ袋を自前で用意したりしながら食べるのは面倒です。それが分かっていたら、そりゃあ階段で食っちまうわな。ゴミも近くのゴミ箱に捨てれば良いし。
階段に座り込んでの球場グルメは、やっぱり札幌ドームの文化のような気がしてきました。道民の文化ではないのだろうけど、ドーム内で育まれた文化のように感じます。
と言うわけで、何も知らない私はスパイシーハム勝つ丼をビジター席で隣のひとに肘をぶつけては謝りながらなんとか食べていたわけですが、周囲はちょっとしたつまみ以外は席に持って来ていませんでした。だよねー。
ハム勝つ丼は美味しかったですよ。球場の食べ物はジャンクなものが多いけれど、入れ物は安っぽいものの中身は普通でした。ちょっと味が濃い以外は、量にも値段にも文句無し。
球場グルメはもうひとつ楽しみにしていたものがありまして、それはシャウエッセンのソーセージを使用したホットドッグです。3階の、ホットドックパークという売店で販売されています。シャウエッセンロングドッグ 道産ゴーダチーズ、400円でこのボリューム、箱ティッシュの3分の2くらいはありますかね、パンも美味しいしソーセージも美味しいし、食べごたえがありました。
北海道の物価を良く知らないのですが、球場ではたいていのものがかなり割高で販売されていることを考慮すると、400円でこの味でこの量、満足の出来る商品です。これは当たりだった。るるぶ北海道の球場グルメのオススメを信じて良かったと思いました。
さて、稲葉に打たれて負けた後、それでも試合後の花火や新庄のホームスチールの写真を楽しんで地下鉄へ向かいました。地下鉄までが遠く、雨が降っていたので少々うんざりしました。29日に歩いてみたらたいした距離では無かったので、負け試合の後、暗い中大勢でゆっくりしか歩けなくて、道も知らず周囲に着いて行くだけだったために遠く感じたようです。ナゴヤほど近くはないですが、神宮から信濃町よりはずっと近いです。あれはたまに迷子になって千駄ヶ谷に着いてしまう。地下鉄のつもりがJRじゃないかと落ち込みます。私だけですかね。いや別にどっちでも帰宅にはまったく困りませんが、思ったところに着かないのはちょっと悲しい。
地下鉄は豊水すすきので降りてまずはホテルへ。途中でテレビ塔が目に入りました。私は、ああテレビ塔、だいぶ近いんだなと思っただけでしたが、彼氏は「おお、テレビ塔っぽいのがあるぞ」と楽しげな声をあげ、本物だと思っていませんでした。
私は混雑した地下鉄に酔ってしまっていたので、チェックインの手続きも彼に任せてふらふらと部屋へ。それから彼がフロントでもらった地図を確認して「えーっ! あれがほんとにテレビ塔なのか! 明日の観光がひとつ既に終わってしまったではないか!」と嘆くのをうとうとしながら聞きました。ホテル予約したのお前だろうが。
疲れていたので寝てしまい、21時過ぎからやっとこさすすきのへ繰り出しました。札幌は何度か行ったことがあるのに、すすきのは初めてです。寝てしまったのがもったいない。2008年に両親と北海道へ行く際、素敵なお姉様に教えていただいたオススメのお店には夜に出歩くのを好まない両親のおかげで行かなかったので、今回はわくわくでした。
まずは腹ごしらえ、ということで夜空のジンギスカンへ。ユッケなご時世で腰の引けた私と彼氏は、夜空の味漬けジンギスカンを選んでみました。何をどうして良いのか心底分からないので、店員の若い女性にあなたのオススメや定番を適当に! とまさに適当な注文をしたところ、味付けジンギスカンとエゾシカになりました。夕方まで球場で多少飲み食いしていたため、そんなに空腹ではなく1人前ずつです。それから〆はうどんかご飯と言うので、うどんを。彼はさんざん、サッポロクラシックを飲んでいたくせにまたビールでした。そして私には肝臓がどうとか言って飲ませてくれません。もう治ったっつーの肝臓は。
ジンギスカン、ふたりとも初めて食べましたが、くせのある肉を想像していたのに全然でした。ものすごく普通。もちろん、牛や豚とはまったく違うのですが、だからどうと言うことも無く。味付けだからかなあ。生ラムだともっと全然感想が違うのかもしれません。エゾシカもあっさりしていて気に入りました。
「奈良の鹿はいじめてもいけないのにエゾシカは食べても良いなんて不公平だな」
「いやエゾシカだっていじめたらダメだろ」
「そうなのかな、あ、撃ちたいの? もしかして」
「撃たないよ。動く標的って興味持てない」
「そうか、僕もなるべく動くようにしよう」
「そうだね。良いダイエットになるだろうよ」
「……」
害獣とされるエゾシカと、天然記念物なだけに退治するわけにいかない奈良の鹿、どっちが扱い易いかというと前者のような。奈良の鹿も不憫だな。名誉職を与えられた窓際族みたいになってしまいそう。
エゾシカ美味しい。また食べたいものです。次回は生ラムを試してみたい。でも生肉は危ないのよね……管理がずさんで死人を出した某社はあっという間に解散してしまい、ああ、企業ってこうよね、信用を失うことがほんと命取りなのよね(我が社も気をつけねば)と思いました。管理がずさんで死人を出している某社は節電しろとか電気代上げるとか利用者に更なる負担を求めて相変わらずの殿様商売しているけど。
その後はアイス。HOKKAIDO ミルク村 SAPPORO本店へ行きました。23時ラストオーダーで24時まで営業しています。我々は22時半ごろ到着しましたが、まだだいぶ混雑していました。こんな夜中に? と思いましたが、おめーもだろと自己ツッコミ。
お店の中は、ここも節電か? どいつもこいつも節電節電でまったくこんなに暗くして! と思いましたが、よく考えなくてもここはバーという扱いなので暗くても当たり前なのですね。なんでバーはあんなに暗いんだ、弱視のひとは困っているだろうに、ユニバーサルデザインとか何も考えてないよな階段があって地下に入るところも多いし、入口があんなに狭くて避難経路はきちんと確保されているのだろうかと、私はバーについてあまり心証が良くないので、このアイスのお店も入るなりちょっと不機嫌になりました。
しかし彼氏は独特の雰囲気と入口の可愛い動物クッキーに心惹かれてみたり、上機嫌のようでした。私が行きたがって彼が着いて来て、それで彼がご機嫌ならまあ良いかと、案内された狭いテーブルに、これまた大戸屋レベルの狭さだなと眉をひそめつつ着席しました。この辺りまでは、失敗したとは思わないがすんごく楽しい感じでも無い、という評価です。
隣の席の若い男女、恋人同士ではなく片方が既婚者で、後輩の女子社員をちょっと女の子が喜びそうなお店に連れて来たという感じで、蘊蓄を垂れ流してみたり仕事のアドバイスを偉そうにしてみたり、それ観察しているのも面白いような不愉快のような中、わりと腰の低くない店員がオーダーを取りに来まして、ここでも私は良く分からんからオススメで! と適当な注文をしました。
このアイスを食べられるバーは、アイスクリームにリキュールを少量ずつかけて味わうことが出来ます。カクテルアイスクリームバーと呼ぶようです。とりあえずセットメニューから、Aセットのアイスクリーム・リキュール2種・クレープとヨーグルト+コーヒーを2人前。頼んでから、片方をBセットのアイスクリーム・リキュール3種+コーヒーにしたほうが種類を多く楽しめたはずだと気付きましたが、後の祭りというやつです。浅慮でした。
何を選んだか忘れましたが、彼は明らかにウキウキな感じでゴディバと巨峰だったかな……白ワインと、何かをとにかく選びました。実は私はもうすでにだいぶ眠かったのです。
紅茶のリキュールはサービスだと、小さな札をつけられた少量のリキュールが入っているやたらと小さなワイングラス———5mlビーカーよりは大きいが10mlは無さそうなサイズ———とマグカップに入ったアイスクリームが運ばれ、食べ方を一通りレクチャーされてから、最初の一口には驚きました。えー何このアイス。ちょっと柔らかすぎるし、クリームよりもシャーベット的な舌触り。味は恐らくバニラだろうけれどまったく強くないし、いかにも乳製品ですというような濃厚さが無い。特徴という特徴は感じられず、あっさりしていてスーパーカップだってもうちょっと味があるぜ。思わず彼と目と目で会話してしまいました。未確認ですが、恐らく彼も「どっちかというと美味しくない部類だぞこのアイス」という顔をしていました。
正しい食べ方を指導する店員さんの前で「アイスそのものは美味しくない」とはさすがに言えず、えーーーーと思いながら指示されるままにリキュールを垂らして一口。
ごめんさっきのアイスの評価、間違ってました。
なるほどリキュールと一緒に食べたときに美味しいように、アイスそのものの味は抑えてあるのね。考えれば当然ですが、リキュールを垂らすだけで劇的に味を変えるアイスにたまげました。彼も大喜び。きみは肝臓が悪いから控えめにしなさいと私のぶんのリキュールを使いまくり。私の肝臓は治った(はずだ)し、お前のメタボのほうが深刻だろうといじめつつ、アイス終了。そしたらすかさず店員さんが「おかわりは?」って。おかわりあるのか。最初に説明あったっけ?
おかわりは大盛りでも良いとのことでしたが、私は眠く、彼もだいぶお腹いっぱいだったようなので二人とも「普通で」と頼みました。ええ、おかわり、しましたとも。
ほとんど閉店ギリギリまで過ごし、最後に可愛い動物のクッキーをいただいてお店を出ました。これで1390円なら安いくらいですな。最後まで居座っていたのは、彼がカエルのクッキー、どこから食べようか悩みに悩んでいたからです。結局一口で食べてました。
24時近くなって宿へ戻り、明日どうするーと喋っているうちにいつの間にか寝ていましたので、早朝3時くらいに風呂に入り2度寝しました。10時過ぎればどこかお店も開くだろうと、観光しながら札幌駅まで徒歩で行くことにして、のんびり散歩。昨夜のうちに発見してしまっていたテレビ塔で、一応観光客らしくお土産を買ったりしました。上には上がってないのですけど。そこから時計台までまた徒歩。観光地をうろついているのでしょうがないのですが、恐らく昨日同じ場所にいたのであろう、赤いグッズに身を固めた人々が、あちこちにおりました。
札幌駅でお土産屋さんを冷やかしつつ、少々足を伸ばして北大まで。ここでも赤いグッズがちらほら目に入ります。そのちょっと前に学会で北大行ってたんだよねーと後輩から聞いた、2004年の台風で倒れたというポプラ並木を確認してから、北大の食堂へ行きました。11時開店で、やっと朝食です。
ここもるるぶにメニューが紹介されていたものがあるのですが、私は普段通りの食事とほとんど同じ、米飯・みそ汁・青菜のおひたし+小魚・焼き魚というメニューでした。レシートにはカロリーと、塩が何グラムだの細かい表記があります。私は291kcal。しかし、彼は名物と紹介されていたササミチーズカツと、新商品だかなんだかの豚肉丼みたいなやつと大きめの豆腐、サラダを頼んでカロリーは900近く。これだけを見ても彼と私の体型の違いに納得がいくというものです。
球場でさんざんやったんですけれども、ガイドブックに書いてあったからってそれ全部食べてみるって、馬鹿の一つ覚えみたいで間抜けだよなあ。ぱっと見で食べてみたいもの食べれば良いじゃん。でも、美味しいよって紹介されていると、やっぱり食べたくなってしまうのです。そんでお腹いっぱいになるので、その他の目についたものを食べられない。
悪循環だなあ。やはり同じところを何回か訪問しないとダメなのかもしれません。尾道ラーメンと讃岐うどんは、店なんか全然調べずに行って目についたところで食べましたが、譲ってそこまでって感じ。好奇心はあるんだけど冒険は苦手なので。ドラクエ以外は。
食事の後、外に出たら雨が降っていて、大通公園を散歩するというプランにすっかり嫌気がさしたらしく、彼が行くとこ無いなら野球観ると言い出したため、再び札幌ドームへ。食べたばかりなので球場グルメにはあまり気持ちが向かず、そのくせアイスクリームに興味を示し、ビールを飲む彼。いやほんと太るひとは食生活が違う。そんなに食うならスクワット応援しろ。
飛行機にギリギリは嫌なので、8回あたりで途中退出した後、空港での夕食は彼が悩みに悩んだ結果札幌ラーメンになりました。結局スープカレーは食べていません。スープカレーと札幌ラーメンで悩みまくり、両方食べようかとまで言い出すので呆れました。どちらかがラーメン、どちらかがスープカレーで解決のはずが、ラーメンは醤油と塩を試したいんですって。観光客向けなのは分かっているけどコーン入りが気になるとか。腹がふくれることを第一義とする私とは考え方がまるで違います。
お土産は、とりあえずラーメンとスープカレー、六花亭のバターサンドと、同僚から指定のあったバームクーヘン、別の同僚から指定のあったジャガピリカ、ジャガイモから作ったおかき、そんなところです。彼氏は、北海道へ行ったとバレると困るからと、羽田に着いてからお台場土産を買っていました。なんでバレると困るのかちっとも分かりません。
羽田に着いて横浜行きのバスに乗ったところで彼からメールが来ました。「バターサンド買えば良かった。美味しそう」
デパートの北海道物産展をチェックしまくれ、と返事しておきました。
そのうちまた北海道来たいですね。野球はとりあえずもう良いので、まだ行ったことの無い十勝や宗谷、帯広に行ってみたいです。いやあの、負け惜しみじゃないです。悔しいけど、稲葉、かっこいいんだもん。武田勝、好きな投球するんだもん。
富士山ぐるり
最後の高速1000円だからと彼氏が出かけたがるので、6月5日(土)にちょっくら富士山周辺をうろついて来ました。最初の目的地は、JAかながわ西湘が運営している朝ドレファーミです。JAかながわ西湘でしか売っていないらしい、梅ジュースの購入をするためです。もっとも、この目的は直売所を出てから聞かされました。
このとき彼が、野菜なんか今買ってもこれから出かけるのに、傷むぞ良くないぞと言うので、保冷バッグあるけどと答えたらやたら驚いていました。しかし、数日前に「もし小田原へ行くなら干物屋と蒲鉾屋に行くから冷え冷えバッグが必要だぞ」と言っていたのは彼です。素直に従っただけなのに。
用意が良すぎる、抜け目のないうさこ好きめ、とわけのわからん悪態をつきながらも「ただの池だが見るか」と言い出しまして、見たいともどうでも良いとも言っていないのに忍野八海に連れて行かれました。私はここは初めてでしたので、なかなか面白かったです。池ね、確かに池だわな。でも、ただの池にしては深い。天然記念物なんだぜと主張する表記の近くは浅いようで、底に水草が生え、水の色も無色透明でしたが、富士の雪解け水だぞと主張する表示のあたりは青色だったので、恐らく赤や橙の光が届かない深さなのでしょう。具体的にどのくらいか忘れましたが。物理の授業はいつも中途半端な知識を私に残します。とにかく、長いほうの直径が4メートルくらいの楕円で、その楕円の端と端でそんなに深度が違うのはすごいもんだと思いました。
写真をあれこれ撮りましたが、逆光になったり水面に他の観光客が映り込んでしまったり、肖像権的にもホイホイ出せない感じなので、心にしまい込みました。だってほら、不倫旅行の現場を激写していてアリバイ写真が無駄になったなんてそんな言いがかりつけられたりしたら困るじゃないですか。この写真をきっかけにうちの娘にストーカーが、とか。
奇麗は奇麗なんですが、彼が言う通り「ただの池」ですから、海みたいに水面の動きが色々あるわけでもなし、15分も見ていれば飽きます。私がしゃがみ込んで真剣に魚の鱗を数えてみようと思ったところで、たくさんのお客さんを連れたガイドさんが来て「皆さんどうぞー」って。落ちるかと思った。池に。どうぞって言われたからって、そこにいる人間をどかしていいわけじゃないでしょうに。あと、中国語っぽい言葉の少年が走り回っていて何度もぶつかって来て、親は知らん顔とか。ああもう観光客ってさ……いや、私も観光客だった。ご同様ですか、おお嫌だ。
そんな私の心境の変化を察したのかどうか分かりませんが、「ただの池」に3度目の彼は、こないだと色が違うな程度で感激は薄く、豆腐を買いにいくぞとさくさく駐車場へ戻っていきました。しかし、来るときとはルートを変えて、水路の側を通り抜けました。
買いに行った豆腐屋は豆ふの駅・角屋豆富店です。豆腐の「ふ」が「富」になっているのがしゃれてますな。こちらでは、試食の上で購入出来ます。出ているほとんどを試食出来るようですね。これは助かります。そんなビックリするほどの値段ではないとは言え、一味豆腐なんて、試食無しで買うのは冒険ですから。ゆずも一味も紫蘇も胡麻もおいしかったですよ。ただ、1丁食えと言われると、好みの問題で難しい種類もあると思います。辛いの苦手とか、味付きは苦手とか。
参照URLの、お店の外観の写真、建物の左下に「水」とありますが、このお水は貰って帰れます。タンクをいくつも持って給水しているひとが何人もいました。東北のニュースでよく見る光景に似た感じです。私は、500mlビタミンウォーターの残り数センチを飲み干し、ちょいと給水じゃばじゃば振って飲み干す×2のあと、満タンにして一本持って帰りました。
豆腐は、別にやたら高いというわけでもないのに、にがりの味が余りしない、大豆の味が濃い、美味しい豆腐でした。問題は、帰宅したらスーパーのいわゆる普通の安い豆腐の冷や奴が、たくさん食卓に並んでいたことですかね。
親との連携が悪かった。しょうがない。
豆腐を買って、もう終わりかと思いましたが、「白糸の滝は見たことあるか」「あるよ、たしか子供のころ」「……もう帰る」「いやー、見たいなあ、白糸の滝ー(棒読み)」「そんなに言うなら連れて行ってやるのだ」というやり取りの末、白糸の滝を観に行くことになりました。途中に寄った「道の駅 朝霧高原」のこけももソフトクリームは美味しかったです。
忍野八海の近くには、フラワーパークがあるとかで、そこのチューリップソフトも美味しいのだと彼は言っていました。こけももソフトの味を少し薄くした感じで、アセロラっぽい感じらしいです。想像つきません。
道の駅を出てわりとすぐのところに、パラグライダーのスクールがあって、一日体験も出来るようでした。駐車場が広かったので勝手にお邪魔し、丘の斜面からぽわーんぽわーんと飛んでいる様子を30分ばかり見学しました。K点越え! とか適当に実況しながら。斜面に沿って下まで降りてくるので、ゆっくりとしたスキーのジャンプ競技に見えるのです。あれはあのパラシュートを背負って丘の上まで上がるのが大変そうですね。かなりの重労働でしょう。いや別に労働じゃないのか。重趣味??? なんだろ。
丘に登らず、平らな地面で練習しているひとの様子は、凧揚げみたいな感じでした。でかい凧揚げ。それでも、体の正面でやっているときはたくさんの糸を操っていてマリオネットでもやっているようでしたが、飛ぶときはパラシュートは背面側ですから、それに合わせて背中をチラチラ見ながら糸を操っている様子は、そろそろラストスパートしようかと思うんだけどどうしよう、というときの長距離ランナーのようでした。円谷幸吉には向かないスポーツですね、パラグライダー。丘で練習しているひとたちは、先生と思われるひとが後ろから支えたり抱え込んだりしていたので、ゴルゴも無理でしょう。
白糸の滝は、シーズン前なのか、まだ滝の正面のお店はオープンしていませんでした。水量が多く、あんまり糸っぽく無い感じ。どかどか落ちて来ていましたので。私は滝は好きですから、けっこう飽きずに眺めていましたが、近くに三脚やらレリーズやら、ものすごく本格的に撮影する気満々なひとが集まって来たので、退散しました。お互いだいぶお腹が空いていて迷いつつも、東名の渋滞が嫌なのでそのまま帰りました。ナビの真っ赤な表記が少しずつ増えて行くのを見守りながら、本格的な渋滞の手前で高速を降りました。
「1050円です」とのこと。高速1000円の恩恵よりも、富士山周辺の有料道路の、無料化社会実験のほうがよほど有り難みのある道行きでした。
で、帰宅する頃に気がつきました。ヒマで静岡行ったなら、ガンダム見てくれば良かったじゃないのと。
こないだANAで、行きも帰りも客室乗務員に「ガンダムのハガキ下さい」と頼んだしょうもない二人連れだったのですから。
え、あ、壁紙はダウンロードしましたよ。それから、ANAのガンダムは第2弾のOOがカッコいいかと思って、職場のガンダム好きへハガキを横流ししてみました。
札幌ドームに行ってきました
そんな名前のお菓子をドームで買ってきました。
5月28・29日、一泊で札幌へ行ってきました。2008年以来の北海道訪問です。
主な目的は28日(土)の札幌ドームでの広島戦観戦でしたが、同行した彼氏が北海道は初めてとのことなので、ベタに時計台やらクラーク博士やらちゃんと観てきました。また、私はこれまで夕食はホテルでとることが多く夜は出歩かなかったので、すすきの初体験でした。さすが天下のすすきの。全国に名を轟かせる繁華街。あれで節電で控えめ、かつ不景気で少々寂れているなんて。すごいなすすきの。
28日の夜は、野球を観た後少し疲れたのでホテルに行って荷物を置いて、ちょっと一休み……と思ったら2時間くらい寝てしまいました。21時くらいからやっと食事に出たので、21時で閉店するお店ばっかりだったらどうしようと心配しましたが、全然そんなこと無かったです。23時くらいの錦糸町みたいな感じでけっこうひとが歩いていました。分かりにくい例えですかね。
この、すごいなーすすきの栄えてるなー立派だなーという気持ちをどう表現したら良いのでしょうか。雰囲気的には大規模な伊勢崎町って感じなんですけど、もっと道が広くて、新宿や渋谷みたいなごみごみした感じややたらと高い建物がみっしりあるような圧迫感や閉塞感も無くて、でもしっかり歓楽街なんですよ。迷子になって狭い路地にも入ったのに、清潔な感じというかいかにもといういかがわしさが足りないというか。品の無い呼び込みもあんまり見かけなかったし。東横インとか普通のホテルも大きくて立派なのがあって、でも飲み屋もたくさんあるの。
もっとこう、天井が低い感じの、汚らしい白々しい街を想像していました。
ものすごく分かりにくい感想だな。
えーと、食べたジンギスカンとアイスクリームの話はまた後日。
さて、ぼくらのカープは、予想通りというかむしろ予定通りに下方修正が入ってきました。信頼と実績の定位置もしくは低位置へ向かって順調に4連敗です。毎年毎年、よくもまあ最下位にならないものだと感心します。
今年の現地観戦は、6月11日(土)のマリンでいったん終了の予定です。いつものカープではなく、20年前のカープみたいなことになったら、9月末の神宮・ハマスタ5連戦だか6連戦だか、全部行っちゃっても良いかと思いますが、たぶんそんなことにはなりません。神宮も東京ドームも去年行きましたから、来年は是非西武ドームに行きたいですね。あと甲子園とKスタ宮城。とりあえずマリンは楽しみです。
個人的にはあんまりドーム球場は好きではありません。開放感が無いからです。東京ドームへ初めて行ったときなんだか狭苦しくて子供心にガッカリしたのが原因かもしれません。古くてもぼろくても狭くても、ハマスタと神宮は気持ちが良いです。マツダは広くて綺麗で、ハマスタや神宮と違ってぐるりと一周出来て楽しかった。ナゴヤは、東京ドームよりずっと爽やかで、ドーム球場も良いものだと見直しましたが、その後ハマスタへ行ったらやっぱり暑くても眩しくてもオープンが良いなあと思ってしまいました。
いやもうオープン球場は、春と秋のナイターはひたすら寒いし、夏のデイゲームは暑いし焼けるし目まで痛くなるし、梅雨時や台風では雨に打たれるし、夏の夜のハマスタは潮風が臭いし、神宮は周囲のビルがうざいです。高速もうるさいし夜でも蒸し暑い。ドームはすごく快適ですよ。それはもう、驚きの快適さです。
でも、デイゲームが終わる頃、少しずつ暗くなっていくときの美しい夕焼けとか、ナイターが始まる頃の、ああ夜になったんだなと実感するような冷えた風とか、ベイスターズなのに全然星なんか見えないし国立競技場のほうが球場より盛り上がってたり、清々しさとトホホな感じが、私は好きです。天然芝だともっと良い。
札幌ドームは、少し空が見えたし、ほとんどぐるりと周れたし、球場の外も広くて良かったです。ここで新庄が大暴れしてたんだなあ。難点は階段が多いところと地下鉄が遠いところ。でも天気が良ければ周辺をあちこち散歩して楽しめそうです。冬期のことを考えるとドームにするのが現実的でしょうし、外観もスマートで眺めるだけでもわくわくしてきます。
28日は試合前は好天で、芝生がきらきらしていました。試合前に2キロほど歩いてクラークさんを観に行くはずでしたが、姿を現したスラィリーに心を奪われた彼氏が、ハーメルンのなんたらのようにぴょこぴょこついていってしまい、しっぽをつかんだりお腹を触ったり握手したり写真を撮ったりおおはしゃぎ。それでドームの周りをほぼ一周してしまいまして、疲れてしまったし開場してしまったので散歩は出来ませんでした。
日ハムは応援がとにかくカッコ良かったです。おーまーえーがーきーめーてーくーれーーーーーい!な!ばー! でしっかり打たれたこちらとしてはガックリもいいところですが、日ハムの皆さんは優勝したかのような大騒ぎ。サヨナラ勝ちに喜ぶ気持ちは分かる。例えデッドボールで押し出しても嬉しいもんね。だからそれは良いんだけど……畜生稲葉カッコいいじゃねーか! と悔しい。しかも稲葉ジャンプ、撮れなかった。
日ハムは応援の種類がたくさんあって、グッズも色々で、ナンバルーンという背番号のビニル風船や、金子誠には新撰組デザインの「誠」の旗、田中はピンクの大きな手袋みたいなものなど、あれこれ打者ごとに変えるのが忙しそうでしたが見ていて楽しかったです。遠征して来たファンがどのくらいいたのか分かりませんが、北海道のひとに愛されているチームだなあと感じました。移転して良かったね、と思いました。その昔、出来たばかりの東京ドームに行きたがった私は父から「巨人戦はチケットなかなか取れないけど、日ハムなら取り易い」と言われたことがあります。そんな切ない立場でいるよりも、立派なホーム球場があって熱心なファンが多くいるのなら、半端に東京にいるより良いんじゃないかと。プレイスタイルも堅実で派手さは無いけど———新庄はやたら派手だったけど———応援は派手でカッコいい。こういうチームは素直に良いなあと思えるし、尊敬出来る。負けりゃ悔しいけど。
負けたことよりも、せっかく復帰した大竹がピッチャーライナーで負傷降板し、どうやら骨折らしいという話のほうがショックです。
ショックと言えば、羽田ですでに赤いひとたちがいたるところにいたのがショックでした。自宅から赤リンゴバッグなんて恥ずかしい、どうしようと悩んでいた自分が馬鹿馬鹿しくなるほど、羽田で既にユニフォーム。スーツ姿の男性の持っているスポーツバッグが真っ赤。おしゃれなお兄さんのジャケットの裾から覗くシャツが赤い……前から見ると胸に鯉が。小さな女の子の髪に赤いシュシュが。三越にお買い物かしらという出で立ちのおばさまの素敵な鞄から赤いカンフーバットがちらり、首に巻いたスカーフには鯉。アロハシャツの男性の麦わら帽子に赤いライン。どこからどうみてもビジネスマン風の渋いおじさんの、いかにもビジネスマンな鞄についているネームタグが坊や。ギャル風の派手な女性が自販機の前でバッグから取り出した小銭入れは赤い帽子の形。すごくすごく普通の格好の白髪の夫婦の手首にお揃いの真っ赤なリストバンド。
注意深く周囲を伺うと、分かり易くユニフォーム姿から、iPodのイヤホンまで、思い思いのグッズに身を包んだひとびとがあちこちにいました。空港で待ち合わせした彼氏が赤い何かを身につけていないと飛行機に乗せてもらえないのではないかと言い出すほどです。もちろん、全然関係ないひとのほうが圧倒的多数でしたが、まさか目的を同じくするひとがこんなにいるなんて。
ああ驚いた。
まあでも、マツダでナイターのあった日、厳島神社に中日ユニフォームのひとたくさんいたし、デイゲームの早朝最初の新幹線が着いた頃、中日ユニフォームのひとが何人も広島駅から出て来たし、名古屋ドームで試合のあった日の昼間に名古屋城で坊やTシャツのひと見かけたし。
ハマスタで試合のある日は、朝からみなとみらいに黄色いユニフォームのひととかいるんでしょうか。見たことないけど。
ハマさんぽ
良く分かりませんが、友人の経済学者が会いたがるので、相撲中継が観られねーじゃねーかと文句をつけつつ、横浜で会ってきました。合流してから、今日は何なのと訊いたらいや特に何もというお返事、そして本当に何もプランが無いらしいので、馬鹿野郎心配しちまっただろと思いながら、まあ散歩でもするか天気良いし、というわけで海まで散歩に行きました。カメラ持ってないと残念がる私を、経済学者は適当に受け流していました。
そのときは往復数百メートルのつもりだったんです。
横浜駅からそごうまで行き、スカイビルのあたりから地上へ。横浜キャッツを右手に、いまだ原っぱの広がる埋め立て地をてくてく行きました。みなとみらいのほうはもうすっかりビルだらけで私はあまり好きではありません。ランドマークタワーの出来る前の、だだっ広い雑草だらけのみなとみらいが好きでした。
せっかくだから普段歩かないところを歩こうねと、横浜キャッツやら横浜BLIZTのほうへは行かず、ちょっと日陰の海沿いというかここはまだ川なのか、日産の裏あたりを進みますと、横浜港水上タクシーがありました。ちょっと暗い橋の下で、若い男性がチラシを渡してくれました。こちとら散歩のつもりなので船に乗っては目的が、というのと、そのときは水上バスだと勘違いしたので1000円とか1500円とか高すぎるだろと思ってしまいました。
しかしその後よくよくチラシを見ると、タクシーでしたので、東口から赤レンガ倉庫まで1000円は普通のタクシーでも行かないからむしろ安いかも、と考えが変わりました。問題は、私は赤レンガ倉庫に用が無いことです。もっとも、ひとり1000円ですから、二人だったら同じ程度、三人だと割高、そんなところでしょうか。ちなみに電車が一番安いです。
さて、ひとの良さそうなタクシー屋の男性に申し訳ないけど頭を下げて、またてくてく行きました。あれはねえ、場所が悪いと思うのよ。乗船場所ちょっと薄暗くてひとの気配が無さ過ぎます。ほんとにそごうのすぐ裏とか、スーパー文化堂の手前からとか乗れたら、結構便利だと思います。そんなことを思いながら進むと、何やら行き止まりが。さすが整備途中、この先はまだ完成していないようです。なんたらプロムナードと矢印付きの看板が出ているのにフェンスで仕切っていて赤いコーンが並んでいました。しょうがないのでゼロックスのほうへ斜面をジグザグとなっている歩道を登って行きました。ここは整備されていてとても奇麗です。上がりきると目の前は貨物の線路で、ちょうど石油のタンクが通り過ぎて行きました。
でもやっぱり周りはフェンスと赤いコーンで、立ち入り禁止区域に入り込んだような後ろめたさを味わえます。キョロキョロしつつ、とりあえずフェンスをつかんでパフォーマンスをひとつ。
「みずしまー!」
経済学者には呆れられました。
富士ゼロックスR&Dスクエア、ここらへんで友人が「ああ、確かにカメラがあったほうが良いなあ」と言い始めました。お前さっきと態度違うぞ。そしてこのゼロックスの螺旋階段はあんまり面白くないうえに、「横浜駅」と「入口」が表記されて矢印があり、まるでここを上がればすぐ横浜駅ですよっぽい感じでした。マリノスタウンの前を通り過ぎ、臨港パーク入口交差点から山内埠頭へ。ここには横浜市中央卸売市場があります。埠頭へ渡る橋の途中に「神奈川区|西区」の新しくて奇麗な看板があり、周囲のおしゃれな街灯には「節電のため消灯しています」の張り紙がされていました。
節電に関して、私と友人の意見はわりと一致しています。一言で表現すると、壮大な社会実験をやってしまえば? ですな。昼間の電力がアレならサマータイムと言わず国をあげて夜勤が通常ってことにしてみたらどうか、銀行が夜の9時から真夜中までとかなら一般的な企業はそれに合わせて夜勤するしか無いだろう、ATMは朝10時までで農作業や漁業は別になるが、サッカーや野球もナイター中止でなくて夜中2時開始なら余剰電力だからOK、昼間は日陰でみんな昼寝、月曜はノードライヤーデーとか輪番電子レンジタイムとかを作って自主的な参加を呼びかける、そんな妄想。要はオフピーク通勤みたいなもので、夏の昼間に冷房とその他で電力がヤバいなら、暑いのはたまらんから夏の昼間に冷房以外の電力をなるべく使わない仕組みを考えたらどうだという方向性です。
妄想であって提案でもなんでもないから言いたい放題。今この瞬間は放射線よりよほど紫外線が気になる日差しだなー、未開発の原っぱにタンポポが見当たらないのは何故だろう? 潮風に弱いのかなとかなんとかまるで関係ない話題を交えながら。
神奈川区へ入ると途端にゴミゴミした街並になりました。さすが神奈川区。第1次大学生時代が懐かしく思い出されます。新しいマンションがあるあたりは奇麗なんですが、明らかに古い建物が並んでいるあたりはほんとにひとが住んでいるのかと思ってしまう。疲れてきたのでそろそろ横浜駅に戻りたいなと思いながら進むと、神奈川公園に到着しました。このあたりが本家本元の「神奈川」なのでしょうか。
疲れたと言いながら年甲斐も無くふたりでブランコでさんざん遊びました。言うまでもありませんが、周囲は親子連れや小学生の集団でいっぱいです。でもブランコは空いていたの。
「振り子の、こう、揺れってのは重さは関係あるんだっけ?」
「無いよー」
「じゃあなんできみとだんだんずれてくるんだろう」
「それはそれなりにお互いこいでるからでしょ」
「最初に一緒に始めれば、揺れの幅とか時間とかずっと同じはずなんだよね?」
「摩擦は無視出来るものとする?」
「そうそう」
「いやあ、風が心地良いねー」
「持つとこ変えれば揃うのかなあ」
「長さも無関係だったような」
「そうだっけ? あーまたずれてきた。揃ってないと会話が、声が聞こえにくくて困るなあ」
そう言う彼は一度も止まったりせず、あんまり大きくずれる度に私が足を着いて調整していたのでした。
公園には観たことの無い遊具がありまして、平行棒みたいなやつとか、足下に円盤があってそれでツイスト出来るようなやつとか、使い道がいまいち分からないのですが、またとりあえずパフォーマンスをひとつやっておきました。
つまり、平行棒みたいなやつにちょっとジャンプして両脇で押さえるようにして乗っかり、棒を下からつかんで「モリスエ!」
「最後だけか」
無茶言うな。
公園を出てから、いい加減疲れたのでどっかのマンションのセットバック部分にあったベンチで一休み。このあたりの新しいマンションは、妙な形の建物が多く、屋上からはサンダーバードが出てきても驚きません。しかしなんでこう、ヨコハマポートサイドとかなんとか、横文字というかカタカナなんでしょう。横浜をヨコハマと表記するマンションが多いように感じます。地図をちらっと見た限りでは。
いつまでも座っているわけにも行かないので、国道1号線、箱根駅伝コースに出て横浜駅まで戻りました。2時間もうろついていたことに驚き、暑いしなあ、と水分補給をして帰りました。私は相撲中継を観たかったので、夕方はダメと申し渡していたのです。まったく何の集まりだったのかわけが分かりませんが、まあまあ面白かったです。
出勤途中
先日、天気が良かったので、職場の最寄り駅から職場まで、3キロちょっとを約1時間くらいかけてだらだら歩きながら出勤しました。車通勤の、いつも遅刻ギリギリの同僚に「見かけたら拾ってくれ」と頼んで一応の保険をかけて。テキパキ歩くと30分ですが、遊びながらだと倍以上かかると見込んでいたら、ほんとに会社まで残り100メートルくらいのところで回収されました。
どんどん追い抜いて行った、車やバイクで通勤している皆様からの目撃情報が、たいてい一番乗りしている部長に次々と届けられたそうです。朝7時過ぎから遊びながら歩いているのは違和感たっぷりだったみたいです。そりゃそうだよねえ、スーツ姿のおじさんたちがけっこう一生懸命歩いているのに、同じく通勤途中のはずのひとが遊んでいたら。
けっこうあちこち撮ったので、載せてみます。「写真好きだなんて思わなかった」と私を目撃した何名かに直接言われましたが、こうやって一人でも完結出来る遊びが好きだと解釈すると、色々納得なのではないでしょうか。私の趣味は、読書・射撃・散歩・昼寝・貯蓄・水泳・筋トレと、他人の手も借りるけれど一人でも出来ることばかりです。
いつもどおり、携帯やダイヤルアップの方に優しく、リンク方式ですので興味のある方のみご覧下さい。だいたいが300KB前後です。ただ、たまには写真の説明をつけてみようと思ったので、並べただけではなく一応感想めいたものを述べてみました。
- 水路の向こうに見えるクレーン(222KB)
- 少し潮が引いていたようで、水路の両側に貝みたいなのがびっしりついているのが見えました。遠くのクレーンが、本当はもっとたくさんあって、それがとても空に突き刺す感じで私は好きなのですが、建物が邪魔で全然撮れませんでした。昼間よりも、夕方、薄暗くなってからのほうがクレーンはカッコいいと思う。
- シーサイドライン(120KB)
- 「写真撮りながら会社来たの?」
「うん」
「まさか京急とかJRも撮りながら来たとか(笑)」
「まさかぁ、シーサイドラインだけだよ」
「ああ、そう……」
という会話を同期としました。シーサイドラインはモノレールで、先頭に乗るとアトラクションに乗っているみたいで楽しいです。値段が高いのであんまり乗りませんが。あと、ワンマンなのもつまらない。金沢八景のほうでは3月の地震で柱の根元が液状化していたようです。
写真を撮るために立ち止まって電車を待っていたので、ここでだいぶ時間を食いました。最初、バス停があるのに気付かずにカメラを構えていて、バスが近づいてきたので慌てて離れました。 - 街路樹のイチョウ(308KB)
- イチョウは好きです。雌株は秋に最悪な匂いがしますが、まああれも慣れると、いや慣れてもけっこう不快ですが、秋だなあと実感しますね。最初、神奈川県の木であると知ったときは、だから多いのかあと思い、その後東京もイチョウだと知ったときは、なーんだつまらんと思ったものです。街路樹だと、根元が圧迫されていて窮屈そうなうえに、枝もバシバシ切られて哀れな姿になってしまうのですが、なかなか大胆に枝を伸ばしています。
- イチョウのちっこい葉っぱ(298KB)
- イチョウは、誰がなんと言おうとこの葉っぱ、この形が可愛くてなりません。木の、枝とか先っちょだけじゃなくて、幹からもにょきっと出てくるところが可愛い。他の木もこういう芽の出方はありますが、葉っぱの形が普通であんまり面白くないです。あの変な独特の形の葉っぱが、けっこうごつごつした木の肌から無理矢理顔を出してる感じが可愛いのです。枝振りはしぶとさを感じますが、新芽ひとつひとつは可愛い可愛い。
- イチョウの根元、覆いの外(273KB)
- やる気あるのか無いのか分からない手入れをされている街路樹なので、周囲を囲んである丸太みたいなやつの外にも花が咲いていました。写真は撮っても、基本的に植物には興味が無いので、名前は知りません。たくさん咲いていました。なんでしょうね、雑草なんですかね。雑草と言う名の植物は無いと発言したのはどなたでしたっけ。
- 別のイチョウの根元
- 数メートルしか離れていない、同じ通りなのにこの差です。無法地帯になっております。この赤い花も名前は知りません。これは手前のゴミが入らないように撮ったのですが、実際はゴミだらけです。雑草もすごい。何があったんだ。
- 本格的に雑草(143KB)
- 無法地帯になっているイチョウの根元で咲いていました。ハルジオンとかヒメジオンとかそういう系だと思います。良く知りません。紫苑という漢字を当てるのだと知ったのは、たぶん大学生のときです。で、未だに本家本元、ヒメもハルもつかないただの「紫苑」がどんなものなのか知りません。似たようなものだろうとも思うし、いやいや山椒魚とウーパールーパーが仲間だなんてイメージ違いすぎるだろ、みたいな感じなのか、想像するのは面白いので実物を見たいとはあんまり思いません。
要するに植物に興味無いんですな。 - 高架下のタンポポ(382KB)
- タンポポくらい分かります。とか言ってタンポポに良く似たなんちゃらかんちゃらだというオチもありそうです。首都高速の高架下、ここもゴミだらけですが、けっこうタンポポやら何やら色々咲いていました。例によって名前が分からないので、何があったとは言えませんが。
タンポポも、もう綿毛が出ているものと、花が盛りのものがあって、うーむタンポポってそんなに咲く時期に違いがあったっけ? 子供のころは学校帰りに綿毛を飛ばしまくって遊びながら歩いていたものですが……成長していないな私。 - たぶん桜(295KB)
- 某社の壁の内側から枝が出ているので、歩道の上が桜の屋根みたいになっているところです。当然、この後の季節は毛虫ロードです。何故、たぶん桜と自信が無いのかと申しますと、小学校の校庭にある桜だと思い込んでいた並木は、杏だったと言う過去があるからです。区別つきません。紺と藍と、並べたらどっちがどっちか分かるけれど、単独で見せられたら分からない、そんな感じです。
いや、全然違うかも。 - たぶん桜、の下半分(337KB)
- もうずいぶん散っていますね。左側は本当に壁なので、ちょっと圧迫感があります。ここはちゃんと街路樹の手入れがされているゾーンですな。この写真を撮っていたら、後ろから自転車のひとにリンリンと鳴らされてしまいました。当たり前だな。
- 消火栓のはず(306KB)
- 文字がうすーく、うすーくなっております。えー何これ、これで良いのかよ、と思わず足を止めて見つめていたら、私が道路を渡るんだと思って車を止めてくれていたダンプのおっちゃんが、窓から顔を出して「おーい、姉ちゃん、渡らねえのかよー」と声をかけてきました。たいへん申し訳ない……全然気付いてなかったっす……
写真はそのダンプが行ってから改めて戻って撮りました。 - ツツジとかそういう系(134KB)
- 時間順ではかなり前ですが、通勤経路の途中の、たぶん、閉鎖した会社のフェンスの内側に咲いていました。ツツジとかそういう系でしょうか。さっぱり分かりません。その会社の門は去年の暮れからずっと閉まりっぱなしですが、雑草に包み込まれながらもちゃんと花は咲いていました。それまでの手入れが良かったのか、手入れ無しでも花は咲くのか知りませんが、周囲は緑色ばかりの中にピンクはけっこう鮮やかでした。
えーと、手入れしないでも奇麗に花が咲くなら、ガーデニングなんかまるで馬鹿みたいなことになっちゃうので、それまでの手入れが良かったと考えたいところです。
閉鎖した会社のフェンスに張り付いていたので、この写真を撮っているときが一番怪しい人物だったことでしょう。 - ガードレールの隙間から(283KB)
- この状態を見たので、この植物が恐らく一年草だろうと見当をつけることが出来ました。それ以上のことは分からないままですが。電柱の向こうは手入れされていないゾーンですね。見事にゴミだらけ。
落としたとかこぼしたとか、そういうふうにして道ばたに結果的にゴミを捨ててしまった、というのは理解可能なのですが、意図的に、たとえばきちんと口をしばったビニール袋を草むらに捨てるとか、そういうことをするひとの行動原理が理解不能です。そういう行動をするひとがいるということは理解出来ても、そういうことをやってしまう理由が分かりません。
じゃあお前東北に原発作って離れたところでその電力の恩恵に預かって安全にぬくぬく暮らす人間のセンスを説明してくれ、お前のことだぜと言われちゃうとゴメンナサイ身勝手なだけです卑怯なんですとしか答えられず、どうしてそういう身勝手をするのかはうまく説明出来ないので、平気でそこらへんにゴミを捨てるひとも、その程度なのかもしれません。