割引美人

妄想と事実を区別せず遠慮なく垂れ流し

出勤途中

2011.04.18 Monday[21:22] 写真 - -

 先日、天気が良かったので、職場の最寄り駅から職場まで、3キロちょっとを約1時間くらいかけてだらだら歩きながら出勤しました。車通勤の、いつも遅刻ギリギリの同僚に「見かけたら拾ってくれ」と頼んで一応の保険をかけて。テキパキ歩くと30分ですが、遊びながらだと倍以上かかると見込んでいたら、ほんとに会社まで残り100メートルくらいのところで回収されました。
 どんどん追い抜いて行った、車やバイクで通勤している皆様からの目撃情報が、たいてい一番乗りしている部長に次々と届けられたそうです。朝7時過ぎから遊びながら歩いているのは違和感たっぷりだったみたいです。そりゃそうだよねえ、スーツ姿のおじさんたちがけっこう一生懸命歩いているのに、同じく通勤途中のはずのひとが遊んでいたら。
 けっこうあちこち撮ったので、載せてみます。「写真好きだなんて思わなかった」と私を目撃した何名かに直接言われましたが、こうやって一人でも完結出来る遊びが好きだと解釈すると、色々納得なのではないでしょうか。私の趣味は、読書・射撃・散歩・昼寝・貯蓄・水泳・筋トレと、他人の手も借りるけれど一人でも出来ることばかりです。
 いつもどおり、携帯やダイヤルアップの方に優しく、リンク方式ですので興味のある方のみご覧下さい。だいたいが300KB前後です。ただ、たまには写真の説明をつけてみようと思ったので、並べただけではなく一応感想めいたものを述べてみました。


水路の向こうに見えるクレーン(222KB)
少し潮が引いていたようで、水路の両側に貝みたいなのがびっしりついているのが見えました。遠くのクレーンが、本当はもっとたくさんあって、それがとても空に突き刺す感じで私は好きなのですが、建物が邪魔で全然撮れませんでした。昼間よりも、夕方、薄暗くなってからのほうがクレーンはカッコいいと思う。
シーサイドライン(120KB)
「写真撮りながら会社来たの?」
「うん」
「まさか京急とかJRも撮りながら来たとか(笑)」
「まさかぁ、シーサイドラインだけだよ」
「ああ、そう……」
 という会話を同期としました。シーサイドラインはモノレールで、先頭に乗るとアトラクションに乗っているみたいで楽しいです。値段が高いのであんまり乗りませんが。あと、ワンマンなのもつまらない。金沢八景のほうでは3月の地震で柱の根元が液状化していたようです。
 写真を撮るために立ち止まって電車を待っていたので、ここでだいぶ時間を食いました。最初、バス停があるのに気付かずにカメラを構えていて、バスが近づいてきたので慌てて離れました。
街路樹のイチョウ(308KB)
 イチョウは好きです。雌株は秋に最悪な匂いがしますが、まああれも慣れると、いや慣れてもけっこう不快ですが、秋だなあと実感しますね。最初、神奈川県の木であると知ったときは、だから多いのかあと思い、その後東京もイチョウだと知ったときは、なーんだつまらんと思ったものです。街路樹だと、根元が圧迫されていて窮屈そうなうえに、枝もバシバシ切られて哀れな姿になってしまうのですが、なかなか大胆に枝を伸ばしています。
イチョウのちっこい葉っぱ(298KB)
 イチョウは、誰がなんと言おうとこの葉っぱ、この形が可愛くてなりません。木の、枝とか先っちょだけじゃなくて、幹からもにょきっと出てくるところが可愛い。他の木もこういう芽の出方はありますが、葉っぱの形が普通であんまり面白くないです。あの変な独特の形の葉っぱが、けっこうごつごつした木の肌から無理矢理顔を出してる感じが可愛いのです。枝振りはしぶとさを感じますが、新芽ひとつひとつは可愛い可愛い。
イチョウの根元、覆いの外(273KB)
 やる気あるのか無いのか分からない手入れをされている街路樹なので、周囲を囲んである丸太みたいなやつの外にも花が咲いていました。写真は撮っても、基本的に植物には興味が無いので、名前は知りません。たくさん咲いていました。なんでしょうね、雑草なんですかね。雑草と言う名の植物は無いと発言したのはどなたでしたっけ。
別のイチョウの根元
 数メートルしか離れていない、同じ通りなのにこの差です。無法地帯になっております。この赤い花も名前は知りません。これは手前のゴミが入らないように撮ったのですが、実際はゴミだらけです。雑草もすごい。何があったんだ。
本格的に雑草(143KB)
 無法地帯になっているイチョウの根元で咲いていました。ハルジオンとかヒメジオンとかそういう系だと思います。良く知りません。紫苑という漢字を当てるのだと知ったのは、たぶん大学生のときです。で、未だに本家本元、ヒメもハルもつかないただの「紫苑」がどんなものなのか知りません。似たようなものだろうとも思うし、いやいや山椒魚とウーパールーパーが仲間だなんてイメージ違いすぎるだろ、みたいな感じなのか、想像するのは面白いので実物を見たいとはあんまり思いません。
 要するに植物に興味無いんですな。
高架下のタンポポ(382KB)
 タンポポくらい分かります。とか言ってタンポポに良く似たなんちゃらかんちゃらだというオチもありそうです。首都高速の高架下、ここもゴミだらけですが、けっこうタンポポやら何やら色々咲いていました。例によって名前が分からないので、何があったとは言えませんが。
 タンポポも、もう綿毛が出ているものと、花が盛りのものがあって、うーむタンポポってそんなに咲く時期に違いがあったっけ? 子供のころは学校帰りに綿毛を飛ばしまくって遊びながら歩いていたものですが……成長していないな私。
たぶん桜(295KB)
 某社の壁の内側から枝が出ているので、歩道の上が桜の屋根みたいになっているところです。当然、この後の季節は毛虫ロードです。何故、たぶん桜と自信が無いのかと申しますと、小学校の校庭にある桜だと思い込んでいた並木は、杏だったと言う過去があるからです。区別つきません。紺と藍と、並べたらどっちがどっちか分かるけれど、単独で見せられたら分からない、そんな感じです。
 いや、全然違うかも。
たぶん桜、の下半分(337KB)
 もうずいぶん散っていますね。左側は本当に壁なので、ちょっと圧迫感があります。ここはちゃんと街路樹の手入れがされているゾーンですな。この写真を撮っていたら、後ろから自転車のひとにリンリンと鳴らされてしまいました。当たり前だな。
消火栓のはず(306KB)
 文字がうすーく、うすーくなっております。えー何これ、これで良いのかよ、と思わず足を止めて見つめていたら、私が道路を渡るんだと思って車を止めてくれていたダンプのおっちゃんが、窓から顔を出して「おーい、姉ちゃん、渡らねえのかよー」と声をかけてきました。たいへん申し訳ない……全然気付いてなかったっす……
 写真はそのダンプが行ってから改めて戻って撮りました。
ツツジとかそういう系(134KB)
 時間順ではかなり前ですが、通勤経路の途中の、たぶん、閉鎖した会社のフェンスの内側に咲いていました。ツツジとかそういう系でしょうか。さっぱり分かりません。その会社の門は去年の暮れからずっと閉まりっぱなしですが、雑草に包み込まれながらもちゃんと花は咲いていました。それまでの手入れが良かったのか、手入れ無しでも花は咲くのか知りませんが、周囲は緑色ばかりの中にピンクはけっこう鮮やかでした。
 えーと、手入れしないでも奇麗に花が咲くなら、ガーデニングなんかまるで馬鹿みたいなことになっちゃうので、それまでの手入れが良かったと考えたいところです。
 閉鎖した会社のフェンスに張り付いていたので、この写真を撮っているときが一番怪しい人物だったことでしょう。
ガードレールの隙間から(283KB)
 この状態を見たので、この植物が恐らく一年草だろうと見当をつけることが出来ました。それ以上のことは分からないままですが。電柱の向こうは手入れされていないゾーンですね。見事にゴミだらけ。
 落としたとかこぼしたとか、そういうふうにして道ばたに結果的にゴミを捨ててしまった、というのは理解可能なのですが、意図的に、たとえばきちんと口をしばったビニール袋を草むらに捨てるとか、そういうことをするひとの行動原理が理解不能です。そういう行動をするひとがいるということは理解出来ても、そういうことをやってしまう理由が分かりません。
 じゃあお前東北に原発作って離れたところでその電力の恩恵に預かって安全にぬくぬく暮らす人間のセンスを説明してくれ、お前のことだぜと言われちゃうとゴメンナサイ身勝手なだけです卑怯なんですとしか答えられず、どうしてそういう身勝手をするのかはうまく説明出来ないので、平気でそこらへんにゴミを捨てるひとも、その程度なのかもしれません。

さくらちゃん

2011.04.14 Thursday[23:18] 写真 - -

 近所の古墳や、勤務先の庭等、桜がよく咲いているのであちこち撮影しました。正直なところ、花見はあんまり好きじゃないし、桜もそんなに好きではないのですが、被写体としては非常に楽しいので写真は良く撮ります。ヘタクソですが。
 古墳ではフェンスが、勤務先では社屋や社旗が、社屋の2階から撮ると隣の会社の煙突や電線が、ばっちり入るので難しい。ここ数日風が強くてけっこう散りましたが、葉桜が混じってきたほうが私は好きなので、来週くらいまで会社ではちょいちょい撮ってみる予定です。
 近所の桜が両側にある通りや、崖の上から枝が下りてくる感じの桜は、街灯でライトアップされて毎年夜桜を観に遠回りして帰るのですが、今年行ってみたら、節電で幹線道路のはずなのに千鳥で街灯を消されていました。あぶねーじゃん。
 以下、壁紙サイズ1280×800です。画質落とし過ぎたかも。

やっぱり艦はこの角度

2011.04.02 Saturday[21:31] 写真 - -

 この角度ってどの角度よ、って、この角度(41KB)ですよ。もう少し正面に寄っても良いかも。このくらい(49KB)
 3月11日(金)に行った、YOKOSUKA軍港めぐりで撮った写真です。またしても自分で驚くほどの枚数を撮ったわりと、あんまり気に入るものが無かったのですが、背景を含め一番綺麗に納まっているものがたぶんこの写真です。この艦の中央付近、艦橋のところに少し色の薄い六角形の箇所が分かりますでしょうか。これがイージスシステムです。艦を見て、この六角形があればイージス艦、なければまあ普通の軍艦と、そう判断出来ます。艦番号89は米海軍第7艦隊の駆逐艦マスティンですね。後部は少し高い位置に飛行甲板があるようです。たぶん、シーホーク用。この艦は現在は仙台沖にて活動しています。
 イージス機能を搭載した艦は世界中でも100隻程度しかありませんが、そのうち米海軍が80隻、海上自衛隊が6隻、保有しています。横須賀港では米海軍と海自の両方を見ることが出来ます。
 また、陸地からは見えにくく停泊している米海軍空母ジョージワシントンをこのクルーズではこれでもかというほど見学できます。ただし、停泊しているかどうかは運次第。以前、私の親が空母の見学をしたいときに横須賀市役所に電話したら多少の予定を教えては貰えたみたいですが、基本的には機密情報なので、行ってみてのお楽しみですね。それから、呉のアレイからすこじまと同様に、ヴェルニー公園からは潜水艦も見放題です。潜水艦は良い。この日は目刺しで2隻、停泊していました。
 このヴェルニー公園というのは、いわゆるお雇い外国人のヴェルニーさんが名前の由来です。彼は海運技術者ですが、灯台の建設にも関わっており、近くの観音崎灯台も彼が関わっています。灯台に関しては、ブラントンさんもいますが、ヴェルニーさんはフランス人、ブラントンさんはイギリス人なので、レンガの積み方が違います。フランス積み(正式にはフランドル積み)とイギリス積みは、全愛知県赤煉瓦工業協同組合HPの絵が分かりやすいでしょうか。私はちょっとおしゃれな感じがするフランドル積みのほうが好みです。
 現在、横須賀港には艦はあまり停泊していません。みんな出払っています。行き先は、主に仙台沖です。
 私が乗ったのは12時出港の船でした。料金は大人1200円。職場の同僚男性3名と4人で乗りました。このうち後輩1名は観艦式の予行も一緒に行った仲です。横須賀本港から長浦港まで吾妻島をぐるりと一周、約45分で戻って来ます。自衛隊の皆さんも心得たもので、恐らくそういう指示が出ているのでしょうけれども、手を振ると手を振ってくれます。桟橋で作業していた手を止めて、笑顔で手を振ってくれた若者が、今は仙台沖にいるんだぜ……
 同行者の一人は戦闘機大好きオヤジ、もう一人は観艦式も一緒に行ったわりと何でもアリのカメラ小僧ですから、私も気兼ねなくマニアな写真を撮りまくりました。少し寒かったですが非常に天気が良く、船内ではなく当然、船室の上に出て、です。案内のアナウンスはとても面白かったです。しゃべりがとても上手くて内容も濃く、色々勉強になりました。降りるときにご本人を拝見しましたが(船内にいたら喋る姿を見られたはず)、非常に好感の持てる好青年でした。軍港めぐりの公式サイトでは、案内人のプロフィールも見ることが出来ます。全体的に面白いサイトです。「よくある質問」まで面白い。チケットも、いろんなデザインがある(74KB)のでこれだけでも楽しい。4枚買って4枚とも違うデザインでした。ちなみにこのチケットの写真の手タレは私ではなく同行した戦闘機大好きオヤジで、右上に写りこんでいるのが軍港めぐりのポスターです。
 その後はお約束の海軍カレー、私は実は横須賀の海軍カレーは食べたことが無かったので、かなり楽しみにしていました。レトルトすら買ったことが無く、本当に横須賀のは初めてです。海軍カレーは呉でも食べ損ね、江田島のレストランで食べてきました。
 船に乗る前にクレープをしっかり食べてしまったので、カレーはちょっと少なめのものにしました。けっこう辛かった。食べたお店はハングリーボーイです。ここのネイビーバーガーのレシートを軍港めぐりのチケット売り場にて提示すると、乗船料が10%OFFになります。乗ってからこれを知ったので、今回軍港めぐりを提案してきた横須賀市民を、残りの3名で睨んでおきました。ま、ネイビーバーガー、食べてませんけどね。
 昼食をとったヴェルニー公園近くから、同僚の車で三笠公園近くまで移動したら、駐車場の前にもカレー屋があり、良く分からないからヴェルニー公園近くで空いているお店を探したのに……となんとなくガッカリ。ちゃんとパンフレットを持っていたくせにそれに気付かなかった横須賀市民をこづきながら三笠公園に入りました。そしたら「記念館三笠は全面塗装中です」という張り紙が。前半分が塗装用の覆いを被されていて、足場も組まれていて、カッコいい雰囲気は台無し。見学料金は据え置き500円。またしても横須賀市民を調査不足だとこづき、それでも気を取り直して、記念館三笠の見学を中途半端にしました。何故中途半端かというと、地震が起こったからです。
 1436に三笠の前にある主砲砲弾を撮った写真がありますので、艦内へ足を踏み入れたのは1440くらいだと思われます。見学順路通りに下に降り、係のおっちゃんがバルチック艦隊との戦いについて熱く語るのをひたすら聞きました。艦首の錨のついている場所とその理由とか、装甲の解説とか。それから、わりとすぐ最初の地震がありました。地震だと気付くのに揺れ始めてから30秒以上かかりました。午前中に軍港クルーズで散々揺られていたうえに、艦の中にいたため、揺れていることに対して疑問を持つまでが長かったからです。船は揺れていないほうがおかしい。止まっているエスカレーターで酔うみたいな感じですね。危機感はまるでありませんでした。
 幸か不幸か、大きく揺れる艦のラッタルを昇り降りするのは、観艦式の予行で何度もやっていたのでまったく苦になりませんでしたが、さすがにちょっと頭上を気にしました。しかし、地上設置とはいえ、古くともやはり軍艦は軍艦、丈夫なものです。びくともしません。揺れることを前提にした作りなので当たり前ですが。ただ、塗装用に組まれていた足場はガタガタいっていて落ちたりしないか心配になりました。
 揺れが収まった後、引いていく海をのんきに艦尾から撮影した写真(66KB)があります。1507です。潮位が下がった分現れた濡れた石は、地震の前には見えていなかった部分です。20cmくらい引いていました。沖へ向かう海面の感じはちょっと分かりにくいのですが、眺めていても波が寄せて返すというよりも、早送りで干潮になるのを見ている感じでした。その後、もう一度大きな揺れがあって、海はまた一段と引いて行きました。潮位ってこんなに劇的に変わるものなのかと、東郷平八郎が指揮を取っていたというポジションから、なんだか感心しながら眺めていました。
 そんな観察してないで逃げろよって話なんですが。遠くなければ、この危機感の無さではあっさりお陀仏間違いなしです。
 実際に何があったわけでもないので予告無しの避難訓練をしていた程度に過ぎませんが、大きな地震があったようだということしか分かっておらず、避難指示を出されても何がなんだか。ただ、海保の巡視船がものすごく緊迫した様子で大津波警報について拡声器で伝えていて、それが一番危機感を感じました。いつも、そこで釣りするなーくらいのことしか言わない巡視船がマジだったから。
 そのくせ海から離れればまた私はのんきモードでして、停電した街をあちこち写真に撮ったりしながら帰りました。たったの50kmを移動するのに8時間もかかり、ラジオから次々入る情報にビビリながらも、タイムリーすぎる京急田浦駅前の看板(53KB)で笑ったり。停電して線路上に放置された京急の車両とか、下がる途中で止まったままの遮断機とか。しょうもない。

 後になって反省したのは、あのとき横須賀市民を帰宅させたことです。彼の家は砂浜が見えるほど海辺なのです。海岸からはずっと平地です。大津波警報が出ている、停電もしている、自宅と連絡がつかない、家族が心配だと言う彼を、帰してはいけなかったんです。結局津波は来なかったけど、帰してはいけなかった。これは心底反省しています。

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