割引美人

妄想と事実を区別せず遠慮なく垂れ流し

裁縫はすごいの

2011.11.26 Saturday[23:39] 非日常 - -

 洋裁でも和裁でも良いんですけど、とにかくお裁縫の得意なひとと言うのは尊敬しますね。あんな度胸は私には無いので。
 あれ、スゴいとしか言いようが無いですよ。何かこう、取り返しのつかないことをしてしまっているという恐怖は無いのでしょうか。思い切りと決心とぶれない姿勢ですよ。私には出来ない。
 どういう気持ちで生地をどんどん切っていくんだろう。迷いが全然無いように見えます。切っちゃったら、後で間違ってたらどーすんの????? ザックリやっちゃたらもう、やり直しは出来ないのに。卵やミルクと同じで、元には戻らない。
 尊敬する。すげー尊敬する。何度採寸したって、私は決心がつかなくて、生地を買うときも母と電話で確認しながら、それをお店のひとにも聞いてもらって太鼓判を得てから買って来て、結局自分では切れなくて母に切ってもらったし。何を作ったって、クッションカバーですけど。ただの四角ですけど。でも、お店のひとに「縫い代は1センチで考えていて、使うミシンはこういうので、ファスナーはこれを使う、クッションのサイズはこれで、洗濯で縮む可能性を考慮して少し大きめなくらいのカバーを作りたい、裁断を間違えたときのためにさらに一回り大きめの生地を買うほうが安心だと思うんだが内側にあまり生地が残ってだぶついても……」などなど、失敗したときの対策をすべて網羅出来る生地の大きさを算出してくれと迷惑な依頼をしました。でも安心出来なくて、同じ大きさの新聞紙で試作品を作ってみたりしました。
 生地を切るなんて怖い事を、被服専攻のひとはどうしてあんなに簡単に出来るんだろう。私は完成した後だって作り直せる編み物しか、出来ない。粘土細工は良いけど石を彫るのは苦手だし、鉛筆は好きだけど筆は怖い。油画は良いけど水彩はびくびくする。目分量で塩とか砂糖とか、入れてるの見ると気が遠くなりそう。だってさあ、勝てる喧嘩しか、したくないじゃない。

ツンギレてみた

2011.10.11 Tuesday[22:45] 大学 - -

 べつに世間が大騒ぎするほどのことだと思ってないんだからねッ

 母校その1で本格的な情報処理の講義が、情報関係以外の学科でも始まった頃、我が母校は英断なのか信者が牛耳っていたのか単に安かったのか、なんとNeXTStepを導入しました。笑っちゃうのは、学生が自由に使えるマシンはNeXTSTEPなのに、各研究室はたいていWinを使っていたのでデータその他にまったく互換性が無かったことです。
 私が第1次大学生時代の大学3年生の時、つまり1999年はNeXT社がApple社に買収された(1996年)後で、私が当時付き合っていた男性が就職活動のとき「大学ではどんなOSを使っていましたか?」という質問をされてNeXTワークステーションであると答えると、どよめいたそうです。そんなマニアなものを、という感じで。技術関係の部署以外のひとには分かってもらえなかったと彼は苦笑していました。彼は私がMacを勧めてもWinのほうが良いと譲らず、そこらへんで袂を分かつことになったわけではありませんが、コンピュータに関する意見は合いませんでした。音楽性の違いもそんなに無かったんですがね。

 見事に無愛想な「コマンド、またはファイル名が違います」に、この素っ気無さが良いんだ! などと倒錯的な愛情をMS-DOSに注いでいた中学から高校時代、父がMacintoshを購入してきました。印刷関連の仕事に使うためです。漢字talk7だったと思います。マウスを使うインターフェイスは確かに分かりやすかったのですが、あの無骨さこそがコンピュータじゃないかこんなの安っぽくてダメよと決め付けて、父とは決裂しました。しばらくして取引先とのやり取りにMacだと不便ということで、父が購入して来たNECのPC98シリーズはWin3.1でした。なんとびっくり、ハードディスクが内蔵されていました。フロッピードライブが1つしかないの。どういうこと。
 起動して私は驚きました。黒い画面ではないからです。使ってみればMac的なインターフェイスは便利でしょうがないくらい便利でした。話には聞いていたけど革命ってこれのことかと思ったものです。ごめん、Mac馬鹿にしていた……反省した私は、そのWin3.1をものすごく可愛がって使いましたが、同時にMacも使いました。そして、Win3.1が時代遅れのマシンになり、雑誌で新しいOSを見ましたが、何よこれじゃMacと同じじゃないの、だったらMacで良いわよ馬鹿ぁ! とWin機とは手を切りしばらくMacに親しんでいました。
 そして大学の情報処理室でNeXTSTEPに出会い、まーたジョブズか! と思ったわけです。学科の研究室では案の定Winで、98でした。私は高校生のときに触ったWin3.1のイメージしかありませんでしたから、その進歩には驚きました。2000年問題とかいろいろありましたけれど、久しぶりのWinに四苦八苦しつつ、なんかもうほんとWinはMac風味になっちまったなあの無骨さはどうしたんだよ畜生、と寂しく感じたものです。Mac的なものとは一線を画しているのがMSじゃねーのかと。
 今でも思うけどね、Winが進化するたびに。Macの後追いじゃねーかと。
 母校その1の情報処理室のマシンは、2000年には青白G3になりました。やはり信者がいたんでしょうか。安かったんだろうなあ……たぶん。

 iPhoneもiPodもiMovieもiTunesも私は全然使わないし、こんなん誰が使うんだとiなんたらの発表の度に思ってきました。しかしながらあのウザイ無駄にかっこつけたプレゼンがもう無いのかと思うと、なんだよ畜生おめーがたいしたことねーしょーもないことを大げさに言うから面白かったんじゃねーか馬鹿ぁ! という気持ちになります。また何かやらかしてるよこのおっさんは大丈夫か、One more thing ってコロンボの真似するのもいい加減にしろとツッコミながら見ているのが私は面白かったし、あれこれ繰り出してくるものの中から気に入ったものだけ使えればそれで良かったし、スーパーマリオで思いがけないところに思いがけないものがあるのを見つけたときみたいな楽しみを味わうのが好きだった。爆弾マークは「お気の毒ですが冒険の書1は消えてしまいました」的な無責任さを感じてふざけんなこの野郎と思っていたし、OS Xを初めて見たときはそんな視覚的なエフェクトに凝るよりも処理を速くしてくれたほうが100万倍嬉しいのにわかってねーなおっさんと心底思ってました。今でもせっかくの高性能CPUを無駄に使うんじゃねーよと思ってます。
 あっさり辞めたのも、Appleが倒産したって知らん顔だろうな違う会社を作ることはあるかもしれんが、と思いつつ、辞めるなんてほんとに体調悪いんだなまさか引退した先代佐渡ヶ獄親方みたいにもしやと思っていたら……思っていたら。くそう、最近のタブレットなんかちょっと興味なくもないけどグッとこないぞつまらんぞ(なんか別なの考えて発表してよ)! きいてんのかスティーブ!

 信者じゃないです。いやほんとに。使い勝手が良いものが好きなだけよ。これ書いているのはMacBookProですけど。彼の死を確認したのも。

同情した同僚が正露丸くれました

2011.09.01 Thursday[22:51] 非日常 - -

 実は、というほどのことでもありませんが、昨日は母が昼食用に作ってくれたおにぎりが腐っていまして、あんまり疑問を持たずに食べた私は、いつ腹が下るんだろうかと憂鬱な午後を過ごしておりました。今日になっても全然平気なので、ああ良かった。
 五穀米かなんかの焼きおにぎりだったんですがね、焼きおにぎりにしては柔らかいなあとは思いました。そんでやたら粘々してました。しかしながら私は、母がまた水加減を間違えて炊いたのだろう、どうやら豆っぽいものが入っているからこの粘々は納豆だろうと想像して、美味しくないなあと思いながら食べました。納豆は好きではないのです。食べてから30分くらいしたら妹から「今日のご飯、さっき家でお弁当の残りを食べようと思ったら傷んでいたから気をつけて」というメールが来て、そうかあれは腐っていたからあの状態だったのねと納得そしてガッカリ。
 10時の休憩で早弁した私がいけないのでしょうか。おにぎり以外に持ってきたものは無く、社食の注文締め切り時刻を過ぎていたので、当然昼飯は抜き、20時まで残業とかほんとにもう。妹は「またか」と呆れ気味でした。私の、傷んだお弁当食べちゃった事件は年に一度あるかないかの頻度で発生しております。
 不味かったでしょ? ごめんね、と母に言われましたが、母には決して言うわけにはいきませんが、時折母が作ってしまう世にも不味い料理の数々に比べると、わりと普通な部類だったというのが私の正直な感想です。
 今まで一番不味かった母の手料理は、カレーです。テレビの料理番組でやっていたのをうろ覚えで試してみたというそのカレーは、ワインを入れたものでした。少し前に開けてちょっと酸っぱくなっちゃった赤ワインを入れたのが最初の失敗で、それがかなり酷い味だったために誤魔化そうと牛乳を入れたら酸っぱくて苦くてミルク臭い変な味になったそうです。カレーとしては薄味になってしまったために醤油をさらに追加して整えてみたところ、ちっともさっぱり整わず、自分で味見するもの躊躇する味になってしまった、というのが母の説明でした。
 あれはさすがに一皿食べられず半分近く残しましたが……あのカレーと比べたら腐ったおにぎりはよほどまともでしたので、また妙なものを作ったんだなとしか思いませんでした。砂糖と塩を間違えて味付けした油揚げ+普通のお酢ではなく間違えてバルサミコ酢かなんかで作った酢飯=お稲荷さん、も二度とはごめんだと思ったけど、休憩を挟みながら4つくらいは食べましたから、やっぱ最低ラインとして私が認識しているのはあのカレーです。
 母の手料理では、ちょくちょく途方も無い失敗作や実に奇抜な創作料理が提供されるため、味や見た目がとんでもない状態でも安全性には問題が無いという全面的な信頼があり、不味くてもつい食べてしまいます。
 親が子供のために作ったものですよ。疑う理由が無いじゃないですか。
 それにしても糸をひくほど腐ったご飯って相当だよな。よく食ったもんだ。

 というわけで、傷んでいるから不味いのか、しくじってるから不味いのか、という区別を食育ではちゃんと教えたほうが将来に渡り本人のためなんじゃないかと思います。
 私、区別つかないので。
 傷んだものを食べても腹を下したことが無いので実害は今のところありませんが。だからって今後が保証されているわけないし。

 ところで、急に酷い味の料理が出てきたら痴呆を疑えという話がありますが、我が母の場合ここ30年ずっと妙な料理を作り続けているので、そういう指針が当てになりません。もし本当に母がボケてきた場合に、すぐには気付けないのかもしれないと思うと自分の食中毒よりももっとずっと不安です。

札幌ドームに行ってきました

2011.05.30 Monday[21:32] 野球 - -

 そんな名前のお菓子をドームで買ってきました。
 5月28・29日、一泊で札幌へ行ってきました。2008年以来の北海道訪問です。
 主な目的は28日(土)の札幌ドームでの広島戦観戦でしたが、同行した彼氏が北海道は初めてとのことなので、ベタに時計台やらクラーク博士やらちゃんと観てきました。また、私はこれまで夕食はホテルでとることが多く夜は出歩かなかったので、すすきの初体験でした。さすが天下のすすきの。全国に名を轟かせる繁華街。あれで節電で控えめ、かつ不景気で少々寂れているなんて。すごいなすすきの。
 28日の夜は、野球を観た後少し疲れたのでホテルに行って荷物を置いて、ちょっと一休み……と思ったら2時間くらい寝てしまいました。21時くらいからやっと食事に出たので、21時で閉店するお店ばっかりだったらどうしようと心配しましたが、全然そんなこと無かったです。23時くらいの錦糸町みたいな感じでけっこうひとが歩いていました。分かりにくい例えですかね。
 この、すごいなーすすきの栄えてるなー立派だなーという気持ちをどう表現したら良いのでしょうか。雰囲気的には大規模な伊勢崎町って感じなんですけど、もっと道が広くて、新宿や渋谷みたいなごみごみした感じややたらと高い建物がみっしりあるような圧迫感や閉塞感も無くて、でもしっかり歓楽街なんですよ。迷子になって狭い路地にも入ったのに、清潔な感じというかいかにもといういかがわしさが足りないというか。品の無い呼び込みもあんまり見かけなかったし。東横インとか普通のホテルも大きくて立派なのがあって、でも飲み屋もたくさんあるの。
 もっとこう、天井が低い感じの、汚らしい白々しい街を想像していました。
 ものすごく分かりにくい感想だな。
 えーと、食べたジンギスカンとアイスクリームの話はまた後日。

 さて、ぼくらのカープは、予想通りというかむしろ予定通りに下方修正が入ってきました。信頼と実績の定位置もしくは低位置へ向かって順調に4連敗です。毎年毎年、よくもまあ最下位にならないものだと感心します。
 今年の現地観戦は、6月11日(土)のマリンでいったん終了の予定です。いつものカープではなく、20年前のカープみたいなことになったら、9月末の神宮・ハマスタ5連戦だか6連戦だか、全部行っちゃっても良いかと思いますが、たぶんそんなことにはなりません。神宮も東京ドームも去年行きましたから、来年は是非西武ドームに行きたいですね。あと甲子園とKスタ宮城。とりあえずマリンは楽しみです。
 個人的にはあんまりドーム球場は好きではありません。開放感が無いからです。東京ドームへ初めて行ったときなんだか狭苦しくて子供心にガッカリしたのが原因かもしれません。古くてもぼろくても狭くても、ハマスタと神宮は気持ちが良いです。マツダは広くて綺麗で、ハマスタや神宮と違ってぐるりと一周出来て楽しかった。ナゴヤは、東京ドームよりずっと爽やかで、ドーム球場も良いものだと見直しましたが、その後ハマスタへ行ったらやっぱり暑くても眩しくてもオープンが良いなあと思ってしまいました。
 いやもうオープン球場は、春と秋のナイターはひたすら寒いし、夏のデイゲームは暑いし焼けるし目まで痛くなるし、梅雨時や台風では雨に打たれるし、夏の夜のハマスタは潮風が臭いし、神宮は周囲のビルがうざいです。高速もうるさいし夜でも蒸し暑い。ドームはすごく快適ですよ。それはもう、驚きの快適さです。
 でも、デイゲームが終わる頃、少しずつ暗くなっていくときの美しい夕焼けとか、ナイターが始まる頃の、ああ夜になったんだなと実感するような冷えた風とか、ベイスターズなのに全然星なんか見えないし国立競技場のほうが球場より盛り上がってたり、清々しさとトホホな感じが、私は好きです。天然芝だともっと良い。
 札幌ドームは、少し空が見えたし、ほとんどぐるりと周れたし、球場の外も広くて良かったです。ここで新庄が大暴れしてたんだなあ。難点は階段が多いところと地下鉄が遠いところ。でも天気が良ければ周辺をあちこち散歩して楽しめそうです。冬期のことを考えるとドームにするのが現実的でしょうし、外観もスマートで眺めるだけでもわくわくしてきます。
 28日は試合前は好天で、芝生がきらきらしていました。試合前に2キロほど歩いてクラークさんを観に行くはずでしたが、姿を現したスラィリーに心を奪われた彼氏が、ハーメルンのなんたらのようにぴょこぴょこついていってしまい、しっぽをつかんだりお腹を触ったり握手したり写真を撮ったりおおはしゃぎ。それでドームの周りをほぼ一周してしまいまして、疲れてしまったし開場してしまったので散歩は出来ませんでした。

 日ハムは応援がとにかくカッコ良かったです。おーまーえーがーきーめーてーくーれーーーーーい!な!ばー! でしっかり打たれたこちらとしてはガックリもいいところですが、日ハムの皆さんは優勝したかのような大騒ぎ。サヨナラ勝ちに喜ぶ気持ちは分かる。例えデッドボールで押し出しても嬉しいもんね。だからそれは良いんだけど……畜生稲葉カッコいいじゃねーか! と悔しい。しかも稲葉ジャンプ、撮れなかった。
 日ハムは応援の種類がたくさんあって、グッズも色々で、ナンバルーンという背番号のビニル風船や、金子誠には新撰組デザインの「誠」の旗、田中はピンクの大きな手袋みたいなものなど、あれこれ打者ごとに変えるのが忙しそうでしたが見ていて楽しかったです。遠征して来たファンがどのくらいいたのか分かりませんが、北海道のひとに愛されているチームだなあと感じました。移転して良かったね、と思いました。その昔、出来たばかりの東京ドームに行きたがった私は父から「巨人戦はチケットなかなか取れないけど、日ハムなら取り易い」と言われたことがあります。そんな切ない立場でいるよりも、立派なホーム球場があって熱心なファンが多くいるのなら、半端に東京にいるより良いんじゃないかと。プレイスタイルも堅実で派手さは無いけど———新庄はやたら派手だったけど———応援は派手でカッコいい。こういうチームは素直に良いなあと思えるし、尊敬出来る。負けりゃ悔しいけど。
 負けたことよりも、せっかく復帰した大竹がピッチャーライナーで負傷降板し、どうやら骨折らしいという話のほうがショックです。
 ショックと言えば、羽田ですでに赤いひとたちがいたるところにいたのがショックでした。自宅から赤リンゴバッグなんて恥ずかしい、どうしようと悩んでいた自分が馬鹿馬鹿しくなるほど、羽田で既にユニフォーム。スーツ姿の男性の持っているスポーツバッグが真っ赤。おしゃれなお兄さんのジャケットの裾から覗くシャツが赤い……前から見ると胸に鯉が。小さな女の子の髪に赤いシュシュが。三越にお買い物かしらという出で立ちのおばさまの素敵な鞄から赤いカンフーバットがちらり、首に巻いたスカーフには鯉。アロハシャツの男性の麦わら帽子に赤いライン。どこからどうみてもビジネスマン風の渋いおじさんの、いかにもビジネスマンな鞄についているネームタグが坊や。ギャル風の派手な女性が自販機の前でバッグから取り出した小銭入れは赤い帽子の形。すごくすごく普通の格好の白髪の夫婦の手首にお揃いの真っ赤なリストバンド。
 注意深く周囲を伺うと、分かり易くユニフォーム姿から、iPodのイヤホンまで、思い思いのグッズに身を包んだひとびとがあちこちにいました。空港で待ち合わせした彼氏が赤い何かを身につけていないと飛行機に乗せてもらえないのではないかと言い出すほどです。もちろん、全然関係ないひとのほうが圧倒的多数でしたが、まさか目的を同じくするひとがこんなにいるなんて。
 ああ驚いた。
 まあでも、マツダでナイターのあった日、厳島神社に中日ユニフォームのひとたくさんいたし、デイゲームの早朝最初の新幹線が着いた頃、中日ユニフォームのひとが何人も広島駅から出て来たし、名古屋ドームで試合のあった日の昼間に名古屋城で坊やTシャツのひと見かけたし。
 ハマスタで試合のある日は、朝からみなとみらいに黄色いユニフォームのひととかいるんでしょうか。見たことないけど。

初債券

2011.05.01 Sunday[20:17] 非日常 - -

 ここ何年も応募していた、市債の購入権がやっと当たったので、先日半休を取って銀行へ行ってきました。もうすぐ休業になる会社をわざわざ休むっておかしいだろと思いつつ。結局地震特需でやたら忙しいのですけども。
 さて、地元密着型の市債ですから、いわゆる地方銀行でのお取り引きになります。しかし、私はゆうちょか都市銀行かネット専業しか口座を持っていませんので、新しく作ることになりました。

 銀行の、普段はまず間違いなく行かないご相談コーナーへ行きました。市債購入の方はこちら的な張り紙があり、それに従って奥へ。お得意様でも何でも無いのに奥に行くのはおどおどしてしまいます。別に何の相談をするわけでも無いのにご相談コーナーだし。どうぞどうぞとにこやかに迎えられましたが、その愛想の良さが申し訳ないけれど逆に気味が悪い。銀行→両替商→なんか悪そう、な時代劇思考です。
 席について、あれこれと説明を受けながら、次から次へと書類が出てくるのでひたすら書きました。
 なんで勤務先のことまで書かねばならないのか、ローンを組むわけでもないのに。10年も勤めていて情けない話ではありますが、勤務先の住所や郵便番号なんてちゃんと覚えていないので、書けと言われても困るのです。名刺持ってないし。ちょっとすみません……と断って、同僚にメールで確認しちゃいました。間違えて書いて、嘘ついたから無効とか言われたくないですから。
 あと、年収とか資産とか、そんなの把握してないもん。ものすごく考え込んじゃいました。「用意するもの」にそういうのちゃんと書いといてよね! と思いました。当選案内葉書と、ハンコさえあれば後は身一つでって……なのに新しい口座作るのにもお金がかかるのよ。債券購入用の資金以外は、小銭しか持ってないので100円だって痛かった。最初から持ち物の中に書いておいてくれれば良いのにほんとにもう。
 資産がどのくらいか、貯蓄が趣味のくせにあまり見ないようにしているのは、定期預金がこんだけある、と思っちゃうとイザというときにそれをあてにしてしまうので、私は貧乏私は貧乏私は貧乏100円だって急には出せない貧乏人と自らに言い聞かせるためです。眺めて楽しむ通帳はありますが、でないと達成感が味わえなくて挫折するので、その楽しむ用通帳にある程度以上貯まると別の口座にしてしまい、その後そっちはまったく見ません。無かったことにしてまた貯めるのです。だから本当にどのくらいあるのか把握していません。案外少なかったらどうしよう。お墓は、現在檀家になっているお寺に永代供養を頼んでそれっきりにしてしまおうとは思っているのですが、30年後の物価とか生活様式とか分からないもの。あー、老後、心配。長生き困る。

 そんなことを思いながら、行員の言いなりになって書類書類。普段あんまり文字を書かないものですから、住所とか名前とか書いているだけで手が痛くなってきました。しかもパイプ椅子で長々座っているのも疲れる。いい加減うんざりしたところで、次の書類、気がつきました。
「あの、これ、日付のところ4桁ってことは、西暦ですよね?」
「あ、はい、こちらは西暦ですね」
「さっきまで全部元号だったのに」
「すみません」
 その女性に謝ってもらっても手間は変わらないのですけども、なんでこれ統一されていないの? 最後のアンケートみたいなやつでしっかり書いてやりました。混ざっていて自分たちは混乱したことが無いのでしょうか。併記ならまだしも、書類の日付の欄が2桁だったら元号、4桁だったら西暦と判断するなんて、高度過ぎて私には難しい。

 ここまでとにかく書類を書きまくって、やっとお金を実際に払うことになり、私にとっては大金な、月収×1.5くらいの札束を出そうとしたら、行員が「現金でよろしいですか」って。
「え、現金以外でも良いんですか」
「あ、いえ、あの、現金のみになります」
「なんだ、クレジットカードOKとかかと思いました」
「いえ、すみません、現金でお願いします」
 実際のところ、私のクレジットカードは10万円までにしているので(万が一他人に使われたときに被害が少ないかと思って限度額を下げているのだが無駄な努力だろうか)、じゃあクレジットカード払いでと言われても困るのですが。せっかく下げてきた現金はなんなんだ! とも思うし、1ヶ月経って急に大金が引き落とされていたらビビるし、そもそもそんな大金が口座にいつもあるとも思えません。手数料無料でATMで24時間すぐに引き出せる口座にお金があると、金持ちになった気がして使ってしまうので、給与が振り込まれたら翌日には6割ほどが積み立てやら何やらで簡単には手の届かない存在になるようにしているのです。だから多分、今回の債券購入がクレジット払いだと、引き落とせませんでしたってオチになります。

「では手続きをして参ります」と、担当の行員が席を立ったので、私はヒマになりました。その間にアンケートを書かされましたので、正直に文句はたれておきました。きちんと説明しているようで、最後のほうになってから「理解してサインしてください」の確認があるとか、何それ順番おかしいんじゃね? というのばかりだったし、こっちはズブの素人なのに妙に省略した専門用語が出て来たり。
 アンケートの内容も良く分かりません。興味のあることをいくつか選択するにあたり、「マイホームの購入」「マイホーム以外の購入」と選択肢が並んでいて、「マイホーム以外の購入」をしないひとなんかいないんじゃないのか、訊く必要と意味があるのかとたいへん疑問に思いました。エロ本買ったって自家用飛行機買ったって「マイホーム以外の購入」じゃんか。
 ものすごく不思議と言うよりも不信感を持ったので質問したら「マイホーム以外の不動産の購入」という意味だという回答でした。それなら分かる。別荘とか、愛人用とか、そういうことでしょう。それならそれでちゃんと「マイホーム以外の不動産の購入」と書いておけば良いのに。エコなんでしょうか。それとも、銀行のご相談コーナーに来るような客にはそういう省略は当たり前なのでしょうか。帝国海軍でBUっつったらブスの意味に決まってんじゃねーかお前知らないのか! みたいな。
 ついていけません。いや、海軍用語にはついていけますが。銀行用語は無理。縁が無さ過ぎます。海軍にも縁があるわけじゃないですが。

 帰りに、粗品として食器洗い用のスポンジをくれました。ちょっと助かる、と思いながらも、銀行は規模が大きいほうが粗品が本当に粗品だなと思いました。去年の夏の城南信用金庫は、こんなに貰っちゃっていいのと慌てるくらい粗品をくれました。その上、抽選付き定期なんて、お米当たったことあるし、体育会系の好青年がはきはき対応してくれたりして、支店にもよるのだろうけど、この独特の感じがたまりません。また少しまとまったお金が出来たら預金しちゃう! という気にもなります。どうせ金利なんてどこも変わらんし、だったら面白いほうが楽しいじゃん。
 東京三菱UFJはディズニーのティッシュばっかりです。そんなの第一生命とネタがかぶっていてつまらないです。鼻セレブもビックリなほど質の良いティッシュってわけでも無いし。
 粗品のティッシュが素晴らしいのは、横浜のジョイナスとダイヤモンド地下街がやっている抽選の末等ですね。普通のティッシュより心持ち柔らかく、量も多いのです。あれは素晴らしい。末等でも全然悔しくありません。むしろ、末等より良いはずの5等のお菓子(ポッキーとかコアラのマーチとか何種類かあって選べる)のほうが、好きなのが残っていなかったりしてガッカリします。

 いろいろとうんざりもしましたが、私のお金が市の役に立つのなら嬉しいことです。また募集があったら応募するつもりです。あんまりにも金利が下がっていたら止めるかもしれませんけど。横浜の下がりっぷりを見ると大丈夫か横浜と心配になってくるほどです。そういうのは嫌よねえ。市政のためになるからと、駅前整備やその他公共サービスのために使ってもらえるなら、そういう気持ちで購入をしたわけですから、自分の儲け云々よりも地元の自治体が窮して行く姿を見るのが忍びないのです。世話になっている自治体ですから。好き嫌いは別として。

 追記 2011.05.02
 手続き等々はこのときで終わったわけではなくて、無事に口座が開かれましたとか、クレジットカードが出来ましたとか、ネットバンキングのパスワードがどうとか、あれこれあれこれ後から後から郵送されてきました。
 別の部署で処理しているからこうなるのだと思いますが、それにしたって毎日1通ずつ届いたり、1日に2通届いたり、もうちょっとなんとかならないものなのでしょうか。まとめて全部一緒に送れば良いじゃんか、そしたら色々エコだろうに、と素人は気軽に思うのでした。

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