IEではYMCKで保存した画像は表示されない
ここ数日、私の頭を悩ませていた問題が解決しました。嬉しいというよりホッとした……
どんな問題だったかというと、何故かjpg画像が表示されないのよね、という問題です。HTMLでファイルを作りブラウザで表示を確認したところ、私のMacでは、safari,FF,Sunriseで普通に表示されましたが、そいつをzipにして送った先で開くといくつかの画像が表示されないのです。
表示される画像もあるから謎は深まるばかり。自分の環境では再現出来ず、友人にもファイルを送って見てもらったところ、やはり表示されないとのこと。Mac以外がダメなのかブラウザの問題なのか、とにかく自分で再現してみないことにはと、Win環境のあるところへ出向いて見てみたら、あーら不思議! 表示されません。
無駄とは思いつつ、HTMLやCSSのエンコーディングを変えてみたりjpgの保存方法を変えてみたりしましたが、やっぱり無駄でした。何がいけないのか……ヒントは、Winでもsafariでなら表示された、という話。それから、表示されない画像をクリックすると、ピコンとIEの情報バーが現れること。
そこらへんを軸にあれこれ検索してみたところ、YMCKで保存した画像はIEでは表示されない、という情報に行き当たりました。はあああああ? YMCKの何がいけないのよ。
YMCKには罪は無くとも、事実IE7では表示されないのだから仕方がありません。良く分からないなりにとにかくRGBにしてみようと、「ペイント」でその表示されないjpgを開いて上書き保存してみたところ、あらあらまあまあ、画質は落ちたものの表示されるではありませんか。
YMCKとは、今はCMYKと呼ぶほうが主流のようですが、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4種からなる色の表現方法でして、印刷ではこの方法を使います。パソコン等の画面で見る場合は、RGB形式、つまり赤緑青の光の三原色を用いた表現方法が採られます。我が家は超零細印刷屋ですから、パソコンでも色はYMCKで扱うのが普通です。実際に印刷機にインクを載せる順番がYMCKなのでYMCKとついつい言ってしまいます。CMYKのほうが正しいっぽいです。
話が逸れましたが、IEは画面で扱うのはRGBと譲らないようでして、CMYKで保存した画像を表示しないのが仕様のようです。知らねーよそんなんうちは印刷屋なんだよああ? と因縁をつけてやりたくなりますが、凄んだところでIEは日和って表示してくれるようなノンポリにーちゃんでは無いので、おとなしく全部RGBに変えました。
バグではないけれど、バグではなく仕様なだけに腹が立つような疲れるような。よくよく親父や親父の仕事仲間のおっさんに訊いてみたら、CMYK カラープロファイルは、既定ではWindows にインストールされていなくて、それでまず最初に顧客から預かったデータはコピーしてCMYKかRGBか確認して加工や印刷にふさわしい形式に変換しているとのこと。もちろん、画像の様子が変わりますのでそのあたりは要確認。CMYK→RGB→CMYKで元に戻るわけじゃないですから。
やっぱその道のひとは頼りになるわ。そんなこんなで大学祭のアレは落ち着いたので関係者の皆さんご安心ください。
自宅で改めて調べてみたら、わりと分かりやすい記事があったので、少し古いですがご紹介。IEでCMYKの画像が表示されない問題|dicecream:Blogは奇麗にまとまっていて分かりやすい説明です。それから今後IEでの表示の確認をするときに便利そうな記事、IEでの表示確認にIETesterを利用する|dicecream:Blogは、あーすげーまじ便利ーと思いました。
しかしIEは嫌いだしWin3.1は好きだったけどその後のWinが好きになれなくて、なんだよもうMS-DOSのほうがクールだったぜ! と懐古してしまう私は、そんなWinから離れてMacとsafariで主に生活しているのに、なんでこんなにIEで頭を使わなきゃいけないんだと理不尽ないらだちを感じます……
って親父に言ったら、最近はWindowsで画像を扱うひとも増えて、学会でのポスター発表用のデータとか、美術関係の学生の提出用作品のデータとか、そういうのもWindowsで作ったものが来るから、Windowsのデータを扱うことが多いんだって。一点ものの印刷は大手ではなかなかやらないおかげで我が家が細かい仕事にありつけているのは知っていましたが、そういうのも業者に頼むのか最近の学生は、と思いました。
ツンギレてみた
べつに世間が大騒ぎするほどのことだと思ってないんだからねッ
母校その1で本格的な情報処理の講義が、情報関係以外の学科でも始まった頃、我が母校は英断なのか信者が牛耳っていたのか単に安かったのか、なんとNeXTStepを導入しました。笑っちゃうのは、学生が自由に使えるマシンはNeXTSTEPなのに、各研究室はたいていWinを使っていたのでデータその他にまったく互換性が無かったことです。
私が第1次大学生時代の大学3年生の時、つまり1999年はNeXT社がApple社に買収された(1996年)後で、私が当時付き合っていた男性が就職活動のとき「大学ではどんなOSを使っていましたか?」という質問をされてNeXTワークステーションであると答えると、どよめいたそうです。そんなマニアなものを、という感じで。技術関係の部署以外のひとには分かってもらえなかったと彼は苦笑していました。彼は私がMacを勧めてもWinのほうが良いと譲らず、そこらへんで袂を分かつことになったわけではありませんが、コンピュータに関する意見は合いませんでした。音楽性の違いもそんなに無かったんですがね。
見事に無愛想な「コマンド、またはファイル名が違います」に、この素っ気無さが良いんだ! などと倒錯的な愛情をMS-DOSに注いでいた中学から高校時代、父がMacintoshを購入してきました。印刷関連の仕事に使うためです。漢字talk7だったと思います。マウスを使うインターフェイスは確かに分かりやすかったのですが、あの無骨さこそがコンピュータじゃないかこんなの安っぽくてダメよと決め付けて、父とは決裂しました。しばらくして取引先とのやり取りにMacだと不便ということで、父が購入して来たNECのPC98シリーズはWin3.1でした。なんとびっくり、ハードディスクが内蔵されていました。フロッピードライブが1つしかないの。どういうこと。
起動して私は驚きました。黒い画面ではないからです。使ってみればMac的なインターフェイスは便利でしょうがないくらい便利でした。話には聞いていたけど革命ってこれのことかと思ったものです。ごめん、Mac馬鹿にしていた……反省した私は、そのWin3.1をものすごく可愛がって使いましたが、同時にMacも使いました。そして、Win3.1が時代遅れのマシンになり、雑誌で新しいOSを見ましたが、何よこれじゃMacと同じじゃないの、だったらMacで良いわよ馬鹿ぁ! とWin機とは手を切りしばらくMacに親しんでいました。
そして大学の情報処理室でNeXTSTEPに出会い、まーたジョブズか! と思ったわけです。学科の研究室では案の定Winで、98でした。私は高校生のときに触ったWin3.1のイメージしかありませんでしたから、その進歩には驚きました。2000年問題とかいろいろありましたけれど、久しぶりのWinに四苦八苦しつつ、なんかもうほんとWinはMac風味になっちまったなあの無骨さはどうしたんだよ畜生、と寂しく感じたものです。Mac的なものとは一線を画しているのがMSじゃねーのかと。
今でも思うけどね、Winが進化するたびに。Macの後追いじゃねーかと。
母校その1の情報処理室のマシンは、2000年には青白G3になりました。やはり信者がいたんでしょうか。安かったんだろうなあ……たぶん。
iPhoneもiPodもiMovieもiTunesも私は全然使わないし、こんなん誰が使うんだとiなんたらの発表の度に思ってきました。しかしながらあのウザイ無駄にかっこつけたプレゼンがもう無いのかと思うと、なんだよ畜生おめーがたいしたことねーしょーもないことを大げさに言うから面白かったんじゃねーか馬鹿ぁ! という気持ちになります。また何かやらかしてるよこのおっさんは大丈夫か、One more thing ってコロンボの真似するのもいい加減にしろとツッコミながら見ているのが私は面白かったし、あれこれ繰り出してくるものの中から気に入ったものだけ使えればそれで良かったし、スーパーマリオで思いがけないところに思いがけないものがあるのを見つけたときみたいな楽しみを味わうのが好きだった。爆弾マークは「お気の毒ですが冒険の書1は消えてしまいました」的な無責任さを感じてふざけんなこの野郎と思っていたし、OS Xを初めて見たときはそんな視覚的なエフェクトに凝るよりも処理を速くしてくれたほうが100万倍嬉しいのにわかってねーなおっさんと心底思ってました。今でもせっかくの高性能CPUを無駄に使うんじゃねーよと思ってます。
あっさり辞めたのも、Appleが倒産したって知らん顔だろうな違う会社を作ることはあるかもしれんが、と思いつつ、辞めるなんてほんとに体調悪いんだなまさか引退した先代佐渡ヶ獄親方みたいにもしやと思っていたら……思っていたら。くそう、最近のタブレットなんかちょっと興味なくもないけどグッとこないぞつまらんぞ(なんか別なの考えて発表してよ)! きいてんのかスティーブ!
信者じゃないです。いやほんとに。使い勝手が良いものが好きなだけよ。これ書いているのはMacBookProですけど。彼の死を確認したのも。
いくつかの指令
母校その1の、研究室の集まりに行ってきました。去年定年退職した教授とその教え子集団20数年分と、後任の准教授とこれからたくさん増えるはずの教え子の、縦の繋がりがあると良いねせっかく似たような研究なんだし、という2研究室合同というかなんというか、現役大学生と社会人たちの顔合わせ的な感じでした。
ある日突然分厚い封書が届き、かくかくしかじかなつもりで会を立ち上げるから各学年一人幹事を選びました引き受けていただけますかって、断れるわけ無いじゃん。そして助手から指令が届き、その通りに動くのであります。面白かったですけどね。
出席者は30名程でしたが、その分ほとんど全員と話が出来て、有意義な時間でした。欠席の場合も丁寧に返信を寄越した卒業生が多く、みんな律儀です。子供の幼稚園の行事と、本人の海外赴任または海外出張、それと東北支店や東北工場のあれこれが主な理由でした。そんなわけで40代はいるけど30代はすっぽり抜けて、若者がたくさん、あれ、私30代よね。おかしいな。
それはさておき、在学生も今年卒業したばかりの男性諸氏も、みんな若いのになんか立派だったなあ。礼儀正しくてびしっとしてました。指令そのX、適当なのを見繕って途中でスピーチさせろを実行すべく、本当に適当に目についた最近の卒業生に声をかけてスピーチを頼んだら、困りながらも引き受けてくれて、若々しく初々しく、それでいて在学生に今後の希望を持たせるような挨拶をしてくれましたし、最年長お願いしますと依頼した40代の方も、営業マンらしく化学産業や製造業の未来を語って盛り上げてくれて、とても助かりました。
こういうので先生方はまた、事前の根回しなんか要らなくて当日、元学生に大雑把に指示するだけで用が済むと思っちゃうんだろうね……
で、学生の顔と名前と卒業年次と卒論の内容と勤務先をほとんど把握している助手と、学生時代と名字が違うのに「まだ結婚はしないのかね」と元女子学生に話しかけちゃう教授(笑) ほんとに良いコンビです。
帰りに、独身女3名でちょっとお茶して2時間もおしゃべりしてました。あの大学の近くにこんなおしゃれなカフェみたいなパン屋みたいなものが出来るとは。きっとメインの顧客である学生は平日に来るのでしょう、けっこう空いていましたが、ひとりで勉強をする男性や、女性ばかりのグループなどがおりました。こちらも女性3人ですが、喋っている内容が、「だから電極っていうのはさー」だの「溶接するときに不純物あると火花すごいよね」だの、女性のみの会話としてはたぶんあんまり一般的じゃない感じでした。
じゃあまた来年ねー! と別れましたが、もしかして来年も幹事ですかそうですか。ううう。しかしながら、前回の退職記念パーティーでも思ったけれど、卒業生が集まるだけで教授がものすごく嬉しそうで楽しそうでご機嫌で、誰も行かなかったら悲しむのだろうと思うと、いそいそと足を運んでしまうのでしょう。
とは言え、今日の3名はきっと来年も教授に「いやあ、きみたちがいまだに独身なのがねえ、僕は心残りなんだよ」と言われること請け合いです。
コーヒーは250円だったかな、安かったからやっぱ学生向けかと思います。ジェラートもあり、私はアイスの実力はバニラで測るものだという持論のもと、バニラとチョコを注文しました。アイス1つで300円、2個で350円、どういう値段設定なんだか。2個めのアイスの存在が軽すぎる。
後輩はヨーグルトとマンゴーを頼んでいました。バニラは濃厚でミルクの味もしっかり、チョコは甘いがしつこすぎずあっさり、ヨーグルトはかすかにヨーグルトの味はするが主張が足りず、マンゴーは主張し過ぎ。全体的に美味しいですが、マンゴーを最初に食べるのはお勧めしません。他の味が全部分からなくなると思います。
そうそう、東横線の横浜から白楽までは相変わらずジェットコースターに乗って最初の段々上がって行くところみたいな感じで楽しい。渋谷方面から横浜までは、急行に乗っていると猛スピードでトンネルに入って行くところがジェットコースターみたいで楽しいので、いつも先頭に乗ってしまいます。