ハゲタカがいる
もし、相撲協会が株式会社化したら? 例えば1株10万円で株主優待として本場所枡席が年間5日分、株主総会で好きな力士や親方との交流が出来る、番付表が毎場所届く……良いじゃん、買うよ株、買っちゃう。
もし、相撲協会が宗教法人になったら? お心ばかりのお布施を毎場所納め、土俵を作るのに使うありがたーい昆布を買うとか。2ヶ月に一度国技館のほうを向いて拝む……に近いことはもうすでにやっている。うーん、宗教に縁が無いからどんなものか分からないが、とりあえず入信するね。あ、部屋別に入信するんだったらどうしよう。佐渡ヶ獄部屋かなあ、玉ノ井部屋かなあ、九重部屋かなあ、錣山部屋も良いなあ、悩んじゃう。信心が深ければ深いほど迷うだろうな。ダメじゃん。
本場所の中止は、実際に相撲を取る皆さんの気力がもつか心配です。でも、例え1年くらい本場所が無くても、また開催するならそれはそれで新しいひとが出てくるかもしれません。全盛期を棒に振るかもしれない力士は気の毒だけど、怪我に苦しんでいる力士が復活するかもしれないし見どころはあります。マニアは飽きないからこそマニア。至言ですな。
ファンとしてはそれで良いけれど、経済的損失を被るひとのことを考えると、協会がちゃんと本気で本場所が無いということの重みを認識しているのか、疑問に感じます。逃げてるだけっぽいような。
今後の形態はさておき、とりあえず八百長問題は暴行死問題よりマシだと思っていて、ドーピングが出て来なくて少しほっとしています。公平とか公正とかそんなのはどうでも良いので、精神と肉体を蝕むドーピングには手を出さないで欲しいと願います。相撲に限らず。
どんなスポーツでも本気で競技に取り組んでいるひとは、健康なんかどうでも良いから最高の結果を、と厳しい練習を積んで体を痛めてしまうものだとは思います。スポーツ選手の怪我は職業病だもの。それでもドーピングは思いとどまって欲しいものです。
私の中では、暴行死>>>>>ドーピング>>>>賭博>>>八百長です。八百長はなんかもう「同じクラスなんだからお友達でしょ」みたいな、無理があると誰もが疑問を感じつつ真っ正面からは触れない、そういう部分だと思っていました。
そうそう、相撲の八百長に目くじら立てるひとには、「空気読め」という台詞は使って欲しくないですな。もし、7勝7敗の力士が負けまくったら、空気読めよw とか言うひとが出るでしょう。カープの佐々岡投手の引退試合で横浜の村田さんがホームラン打ったら「空気読め」だもんね。そんで高橋建さんの引退試合で横浜のカスティーヨが豪快に空振りしたら「わざとらしい」って、注文が厳しい。
要するにそれは「分かりにくく、ズルをしろ」ということでしょうが。お金のやり取りが無ければ良いの? 違うでしょ。真剣勝負じゃないことが問題なのでしょう。それとも野球は良くて相撲はダメなの? 馬鹿言え、八百長は語源からして相撲が本家本元だっつーの。
このご時世に職を失うというのは生死に関わると言っても過言ではないくらいだと思いますが、バレた以上は観念するしかありません。もう、「八百長もまた相撲である」という時代ではなくなっているので。「談合もまた企業倫理である」という時代でないのと同じように。でもまだ「汚職もまた政治である」みたいですがね。
昨日知りましたが、実は国技館は当社工事の現場だったそうです。もし国技館が解体されたら跡地に何が出来る? 仕事取れるかな? そんな会話でもちきりでした。ハコモノ作るしか能がないからねえ、ビル建築なんてのは。
そんな中、同僚(30代男性3名)とカープのビジターユニフォーム買うなら誰にする? 手堅くスタメン? 期待の若手? 移籍組? ときゃあきゃあ言いあう平和な昼休みでした。