便利だからって

 世の中Twitterはもう下火で、Facebookの時代みたいですけど、私はどうしても好きになれません。この記事→『Facebook』を使わない6つの理由には全面的に同意です。私がfacebookに登録しつつ、ほとんどの情報を載せずに、いいねボタンもまず使わない理由が書いてあります。10月2日には「いいねボタンが有用」だという主旨のツイートをしましたが2週間ぐらいで意見が変わりました。10月は友達登録しているひとがいないんだから、公開範囲を「友達のみ」にしておけば良いかなと思っていましたが、それでも嫌かなあと思うようになりました。youtubeに登録せずに動画のメモをするという手段としてはfacebookを使っていますが、今はほとんどそれだけです。それもたぶん3つくらいしか無い。
 Facebookに関する似たような記事→ フェイスブックの爆発的増殖力が突きつける難題!「我々はプライバシーの制御を失う覚悟はあるのか」〜サイバーセキュリティの世界的権威が警鐘もあり、facebookの利点とされているところが警戒されている様子がうかがえます。
 ええと、今日のはものすごく長くなったので、ここまででも内容の把握にはじゅうぶんです。以下はわりとぐだぐだなので。私が常々感じてきたことは、リンクを貼った記事2本にだいたい書いてあります。要は、タダより高いものはないってところに落ち着くわけで。

 結婚するかつての同僚が、「社内結婚なんて絶対嫌。どこではじければ良いのよ、会社に家族がいるなんて。見せたくない姿だってあるんだから」と発言し、社内結婚の多い職場では失笑されたものですが、私は彼女に非常に共感を覚えたものです。Facebookの創始者Mark Zuckerberg氏の言うあなたが持つアイデンティティーは1つだけだ。職場の友人や同僚に見せるイメージと、他の人に見せるイメージを変えることができた時代は、急速に終わりを迎えているは、私にとってかなりやっかいな問題です。こうやって、ここでブログを書いていて、これを家族に見られたらたぶん悶絶します。第一次大学生時代の友達も無理です。大学卒業後、どこで何をしているのか、どちらかというと私は誰にも知られたくない。小学校の同級生なんてもってのほかです。それを探せるらしい「ゆびとま」とかmixiとか、私には恐怖の塊です。近寄りたくない。
 誰にも恥じることの無い、堂々とした人生を送っていると、言い切れない後ろめたい人生を送っているつもりではありません(言い切れる人生だとも言えない)が、今現在交流の無いひとに、自分の動向を知られたいとまったく思わないのです。もうほとんど知り合いですらないひとに、私のことを思い出させてどうするの? そのメリットがちっともさっぱり思いつきません。お高い壷とか売りつけられるだけじゃないのかね。
 個人名で売り出しているデザイナーとかだったら、あああいつデザイナーになったのかちょっと仕事頼んでみようかなということにもなるかもしれないですが、そういう自分を売り込むことにメリットがあるひと以外は、売る必要がないのに超格安で自分をたたき売っていることになると思います。

 ちょっと話を変えます。ずいぶん前ですが、2010年9月3日に読売新聞の文化欄「メディア」で、佐藤尚之氏が「薄れる匿名のメリット」と題して、Facebookについて非常に好意的な文章を書いています。いわく、わざわざ「匿名というネット上の第二の自己」を持つのが煩雑に感じられてくる。たとえば実名時の友人と匿名時の友人をわけてつきあう意味がわからなくなる。だそうです。確かに「友人」なら分ける必要は無いですが、ネット上にいるのは「友人」だけでは無い、という点が問題だと私は考えています。この点についてリアル世界でのモラルやマナーがネット上にも持ち込まれ始める。と述べられていますが、そんな楽観的には全然考えられません。逆に、リアルを持ち込んで問題が大きくなる場合もあるでしょう。
 どこで聞いたか見たかソースが見つからないのですが、ソースの見つからないことを出すなという反論は覚悟の上で述べますと、2ちゃんねるの元管理人ひろゆき氏は確か「その個人の発言を先入観無く判断するには匿名が良い」という主旨の発言をしていたように記憶しています。で、私はこのひろゆき氏の考えを唐突に思い出したのが、2010年10月9日の早川由起夫氏のツイート知識と学力が優れていると社会的に認知されている肩書きをもつひとが発した意見陳述を、自分がもつ知識と学力が足りなくてそれを理解できないがために蔑むことを、日本語ではなんというのだろうか。そういうのは昔は露見しなかったのだが、今は簡単に見えてしまう。http://twitter.com/#!/HayakawaYukio/status/26788368194とそれに続くこの二つのツイート私が今朝注目しているのは、論の中身の良し悪しよりむしろ肩書きをあげつらう行為です。そもそも肩書きで論を評価しようとするところにすでに問題があって、そこに能力不足による誤解が挟まって、中傷が起こる。二重にも三重にもばかばかしいので相手にしませんが、この行為を指す言葉をみつけたい。http://twitter.com/#!/HayakawaYukio/status/26790114282自分と異なる考え方や論に接したときの反応はいろいろあろうが、相手の肩書きをうんぬんするのは悲しいことだ。よほど自分の肩書きや仕事が不満なのだろう。自分の肩書きや仕事に自信をもてないひとは不幸だ。自分が不幸なだけでなく周りも不幸にする。http://twitter.com/#!/HayakawaYukio/status/26790426894を見たときです。彼らに何があったのか私には全然分かりませんが、おそらく、ひろゆき氏も早川氏もリアルでの肩書きがあるがゆえに発言内容が歪められてしまうことを懸念した発言だろうと私は受け取りました。違うかもしれないけどね。
 例えば政治家が政治家として、先日の柳田さんの発言のように国会での答弁は二種類で良いとか言っちゃうのはそれはもちろんマズいと思いますが、これがどこかの芸人のネタだったらOKでしょう。国会から抗議が来たとしても、そんな揶揄されるような審議をしている自分らを恥じるほうが先だと笑われるだけです。発言者によってその発言内容の評価が変わるのは当然のことです。
 また、これもソースが見つからないのですが、はてな匿名ダイアリーで、自分のブログは別にあるが匿名のほうが内容だけを見てもらえて良いと思ったので匿名にしたという主旨の注意書きだか主張だかを付け加えた記事も読んだことがあります。こういうのこそevernoteにぶっこんどくべきなんだが……やってない。
 もちろん、今の私のように、匿名での発言は責任が無いように見えるので、そんなのはけしからんという考えも分かります。そりゃごもっとも、としか言いようがありません。言いたいことがそんなにあるならば、ガッツリ本名で書けば良いのです。しかし、同時に「肩書きがない」または「肩書きがある」ことによるデメリットもまたあるでしょう。
 そこらへんを鑑みて、「使い分け」という点で匿名という第二の自己は必要だと考えています。

 その上で、Facebook。私は自分があれこれネット上でうろうろしているのを見張られているような気がするので、GoogleだのYahoo! だのにログインしたままにしておくことはありません。メールを利用している以上、その内容をすべて知られているのはしょうがないとしても、それ以上のことを教えてやる義理は無いと思うからです。確かに、iGoogleで天気予報だの乗り換え案内だの、よく見るブログのRSSだのがカスタマイズされて前面に出ていれば便利でしょう。しかし、その代わりに、自分がどんなブログを見ているのか、どこからどこへの乗り換え検索しているのか、いつログインしているのか、全部まるっとお見通し。うわー、気持ち悪い。
 同じ理由で最初はevernoteも嫌だなあと思いました。こちらは基本的に他人が見ることはないので、Dropboxもね、使っています。誰かと共有する気はこれっぽっちも無く。一応、その会社のひとだけが見ていることになっているevernoteやDropboxと違って、Facebookはどこの誰が見ているか分からないのが怖いのです。
 Twitterは、あれだけ垂れ流していればどこの誰だが分かる気もします。私は自分のツイートを全部保存してチェックしているのでそう思います。ただ、Twitterは発言等をきっちりひとまとめにしてあるわけではないので、けっこう真面目に検討しないと難しいというか面倒なだけだと思います。外部リンクが多かったりすると特に。その労力に見合う価値があるとは思えないですが、それでもかなり対象を絞ることは出来るでしょう。だから「イマココ」とかで積極的に位置情報を出すひとはすげえなと思う。いや私もハマスタのスコアボードとか写真撮って出してますけど。
 しかしFacebookは、やろうと思えば匿名登録も出来ますけど、実名登録が基本で、「いいね!」とかアルバムとかファンページとかが「ウォール」に全部まとめてご丁寧に並べられています。普段使っているアドレスで誰かを探すことも出来ます。これはTwitterも同じですね。もちろん、それが嫌なひとは出来ないように設定出来ます。Googleはこのアドレス情報をFacebookに提供するのを止めたようです(グーグル、フェースブックへのメルアド提供取りやめへ)けどね。そんでもって対抗したんだか何なんだか、新しい独自のメールアドレスを提供する(Facebook、メールやIMなどを統合した「Messages」を発表)ようです。Gmailから客を奪ってますます利用者の状況を把握するつもりなのでしょう。私はFacebookの登録は専用の捨てアドですし、Facebookのくれるアドレスを利用する気もありませんがFacebookの利用に慣れているひとには朗報のはずです。私にはまた触手を伸ばしてきたなって感じですが。Gmailのときもそう思ったけど。
 何かをやる以上、きちんと責任を取るつもりであることのひとつの表明として、私は大学祭を開催するときに本名をきっちりネット上で出しましたけど、あのとき思っていたのは例えば会社に一応内緒で通っているのに見つかったら嫌だなあとか、あいつこんなことしてるのかよwと高校時代や第一次大学生時代のひとに見つかるのも嫌だなあとか、そういったことでした。押し売り電話がかかってきたりしたら嫌だなあ、とかではなく。決して自分のやっていることを恥じているわけでも自信が無かったわけでもないですが、別の組織に所属しているときに、以前所属していた組織や現在所属している他の組織にいるときの自分とは違うという気持ちがあったので、そういう感覚でした。会社と家では気持ちを切り替えて、仕事の話は家でしないというのと似たような心構えです。それがそういう垣根が無くなっていく。会社は会社、家は家、ジムはジム、みたいに切り替えている私としては非常にストレスです。
 blogやTwitterで今日もカープが弱いと書かなければ、誰も私のカープ好きを知ることは無いのに、公表する気はなかったが出来心で「いいね!」とした前田智徳2000本安打の動画なんぞであっさりバレてしまうのがとても不愉快です。不注意と言えば不注意なんですが、「友達のみ」なんて公開範囲があっても、友達が増えるたびにこの「友達」はどこまで公開して良い「友達」なのかいちいちカスタマイズ―――要はランク付けだろう―――しないとならないというのは面倒なだけで、だったら丸ごと別の自己を用意しておいたほうが簡単です。会社での私、自宅での私、ジムでの私、母校その1での私、アニメオタクな私、相撲オタクな私、といったように。それだって全部ちゃんと管理出来るかと言われれば、たぶんきっちりとは出来ないわけで。ひたすら「自分のみ」にしておいても、もしFacebookで誰かとやり取りを始めたら、さすがに全部「自分のみ」というわけにもいかず、少しずつ公開範囲を広げることになるでしょう。
 読売新聞ではネット上で実名を使うことのメリットをその後もちょくちょく主張していますが、私はまったく賛成出来ません。なんだお前どこのまわしもんだと思ってしまう。ソーシャルネットワークなコミュニティは、どこかにいるかもしれない私の敵に、要らん情報提供をすることになるかもしれないのが非常に嫌です。

 自分用メモ。Facebookに関する私のツイート。このときと現在とでは意見が変わりまくっていますが、このツイートの前もかなり違う考え(特に用もないのに大きなSNSに参加する必要性が分からない)を持っていました。あと、カスタマイズで「自分のみ」出来るのをこのときは良く分かってなかった。
 twilogは便利だな。恥ずかしいから1ヶ所だけ誤字訂正したので正確な引用ではないことを、ほんとに隅々まで参照したひとがいた場合に備えて告白しておきます。

  • facebookに公開範囲として「自分のみ」があれば、待っているらしい友達との交流があっても良いのだが、今のところ一番狭い範囲で「友達」みたいなので、とりあえず友達はいなくていいや。使い勝手が悪そうだと思って敬遠していたが、facebookを見直した。 posted at 15:16:23
  • HootSuiteでfacebookの自分の掲示板(なのかなあ)をあけっぱなしにしておけるので、参照し易い。なかなか便利だ。友達にのみ公開にしておけば、相変わらず友達は一人もいないしその予定も無いので、完全自分用である。もっと早くこの使い道を思いつけば良かった。 posted at 15:05:28
  • facebook、登録しただけで放置していたが、最近は「いいね!」とか「共有する」があちこちにあるのでブックマーク代わりに使っている。データを保存する目的もあるときはevernoteだが、後でもう一度見るときやちょっとしたメモはfacebookのほうが使い勝手が良い。 posted at 15:01:35
2010.11.22 Monday 23:44 | - | - | -

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

 11月19日レイトショーでハリーポッターと死の秘法を観てきました。満員ではありませんでしたが、7割から8割は埋まっていたようです。レイトショーだと5人くらいのときもあるのにな、と人気の高さに感心しました。1割くらいは外国人でした。字幕なら蛇語以外は英語で喋っているので不自由しないのでしょう。
 感想はとりあえず、「セブルスお前出番はそれだけかよ!」に尽きます。しかも前々作くらいまではいい感じに脂ぎっていたのがなんかこう、疲れたおっさんになっていて、そりゃあっちこっちで暗躍してたらその苦労も並大抵ではないでしょうけども、ツンデレオヤジを具現化するにはちとパワーが足りない感じです。おっと、暗躍だから表立ってなくて出番少ないのかなあ。ジレンマだ。暗躍は大歓迎だもの。
 その他、ストーリーがどうとか言うのは置いといて、キャラクター重視で行きます。ストーリーに関係のありそうな感想なんか無いのでネタバレ配慮はしません。そもそも、こういった手合いの物語では、最終的には主人公が仲間と協力して悪役をやっつけヒロインと結ばれてメデタシメデタシとなるのが定石ですから、話の流れはとりあえずどうでも良いのです。悪の親玉が世界征服をして手下と楽しく殺戮を繰り返して暮らしましたとさ、になるわけがないのですから。半端にしか救われないタイプの話もありますけども。『指輪物語』は後味良くないところが好き。
 しかしハリーポッターはお約束通りの物語展開です。『ダイの大冒険』みたいに諸悪の根源を打ち倒してもヒロインとくっつかないばかりか本人が行方不明なんてこともなく、けっこうタラシなハリーが、あんた結局誰とくっつくのよ、という点が結末として楽しめる点でしょう。あとは、こいつ死ぬこいつ死なない予想が当たるかどうかですね。
 というわけで、主人公達の成長がどうとかいうあたりは、そういうのが好きなひとにお任せします。私は基本的には「セブルス・スネイプが活躍しているかどうか」に主眼をおいて本も映画も楽しんでおります。
 あ、でも、第1作のハリーと今回のハリーを並べると、ブルワーカーの広告の使用前使用後みたいな感じでそういう肉体的な成長は一目瞭然です。成長したらどんな感じになるかなんてのは一種の博打で、例えばのっぽという設定のロナルド・ウィーズリーが、第1作ではそんなにでかくないじゃんと思えたのに対しどんどん背が伸びて設定通りになったのは、7年後を見据えたキャスティングとして素晴らしかったと思います。実際には10年経ってるけど。ん? あれ、シークレットブーツとかCGとかじゃないよね?

 まずは、映画の前のたくさんの予告について。予告のみ3D上映ですとのことで眼鏡を手渡されたので使ってみました。日常で眼鏡を使用していると3D眼鏡は無理がある気がします。たまたま、字幕を読むのに眼鏡より視力が出るからという理由でコンタクトにしていったので問題ありませんでしたが、眼鏡だったら無理だったでしょう。とりあえず装着。画面が暗い。色彩の鮮やかな映画では残念なことになりそうです。
 本編は2Dなので、眼鏡を外して楽しみました。案外予告が3Dなのは良いかもしれないと思えたのは「ここから3Dでは無いので眼鏡を外してください」と画面に出ること。つまり、普段は長々と予告や宣伝を見させられていい加減うんざりした頃にやっと本編が始まるわけですが、ここから本編ここまで予告ときちんと明確に示されているので、よーしこっからこっから! と気分良く本編に臨めるのです。こりゃ良いや。
 今回もハリーはあんなに邪険にしていた屋敷しもべ妖精をコキ使って、困ったもんです。お前なあ、と呆れてしまう。ルーナに対する態度もそうだけど、ちょっと受け付けないなという相手に対する態度がハリーは悪い。実際現実での人間関係もそんなもんだしそれで疎遠になっておしまいですけれど、そこで離れていかずにずっと気にかけてくれているドビーやルーナの扱いはいただけない。ルーナは積極的に協力したりはしないけれど、良き理解者でありきちんと闇の勢力に対抗している人材なのに、大事にしないのは何故なんだろう。こういうところがハリーとは友達になりたくないなと感じるところです。
 あとはね、ルシウスがちょっとダメ。初登場はほんとカッコ良かったんですが、4作目くらいで常務派と専務派の対決で上司に取り入ることに一生懸命な中間管理職っぽくなったのが情けなさを追加し、今回の、ヤバイ派閥についちゃったかもでも今さら引けないしいやいやここでいいとこ見せればもっと出世できるんだ……! みたいな態度でその情けなさを激増させてしまい、単なるヘタレになっちゃってます。畜生こうなりゃやぶれかぶれだぜ! という覚悟をまるで感じない。そのヘタレっぷりは、んもうだめ変換(んもう駄目ジェネレータ)を脳内でやるとよりいっそう楽しめるでしょう。誇りに思っていた自慢の父が右往左往する姿に、動揺を隠せないドラコも愛らしい。ほとんど台詞が無いのに、どうしよう俺! 感がちゃんと出ていて見事です。ドラコのほうがルシウスよりずっと肝が据わっています。
 死喰い人陣営では、相変わらずイッちゃってる感じのベラトリックスと、相変わらずPTAのおばちゃんみたいなアンブリッジがたいへん良い味を出しています。実際のお役所のしょーもない部分を前面に押し出した魔法省は、そういう皮肉を表現することを目的として設定されている組織なのでしょうか。
 騎士団陣営で特筆すべきはファスナー。いまどき……! いや実に面白かったです。ほんとにやるひといるんだね、ファスナー。
 そんな感じで、 PART2を楽しみにしています。

2010.11.20 Saturday 20:22 | - | - | -

秋のうきうきうさぎ狩り

 11月6日は彼氏と箱根でうさぎ狩りをしてきました。箱根彫刻の森美術館で開催されているWhere is miffy?です。足湯に入ったりうさこにまみれたり、紅葉にはちょっと早かった感じの箱根路を、2速と3速でスピード調節してアクセルを踏まずに下ってみたりしました。
 さて、現在西湘バイパスは社会実験のため無料(国交省関東地方整備局-ホーム>道路>社会資本整備>高速道路無料化社会実験>無料化区間>西湘バイパス)ですから、普段は使いませんが海沿いを走ってみようということになりまして、わざわざ海まで行きました。東名が無料化区間だったら東名で行ったでしょうに。西湘バイパスは強風や高波でちょくちょく通行止めになるため、私はとても信頼性の低い道路だと判断しているからです。そのうえ有料かよと思うと使う気になれません。
 もっとも、私は個人的には、なんだよ首都高そのうち無料にするって話は嘘だったんだな! 値上がりしてばっかじゃねーか! とは思うものの、高速道路の単純な無料化には反対です。一般道と同様に整備を税金でやればそれはそれで良いとは思いますけども、一般道と違ってサービスエリアがありますから、あれをそのまま税金で維持されたらそれこそたまったものじゃありません。高速を使わないひとには大きな不満となるでしょう。お茶だのトイレだの全部有料にするなら通行料金は無料でも良いかなと思いますけど、あれだけの設備と人件費を税金でまるまる補うのは、もっと他に必要な使い道があるだろと思ってしまいます。
 サービスを受けているのだから対価を支払うのは当たり前なんですよ。使った分だけちゃんと払う。一般道以上の付加価値があるのだから、高速道路は(たとえ通行料金は無料でも)使用料金を支払うべきだと考えます。駐車場とか、24時間以上いたって無料だものね。通行料無料で駐車料金も無料でお茶もトイレも無料って、ムシが良すぎる話ですよ。老後の心配をするなら余計なところで国家にたかっても良いこと無いって。

 ああ! うさこを語るはずだったのに。
 とにかく、混みまくりの134号線から西湘バイパスに入り、久々にちゃんと海を見た気分になりました。いや、会社の裏側がすぐ海ですけど、あれは……電車から毎日横浜港を見てますけど、あれは…
 いやー、大磯の海は奇麗だね。浜辺の釣り人がだいたいみんな等間隔で並んでいるのが面白いです。そのほうが釣れるのか単にパーソナルスペースの問題なのか知りませんけど、遠くから見たらそれこそシュールな彫刻みたいな感じです。
 その後はわりと普通に、ロマンスカーと並走してみたりしながら箱根駅伝コースを素直に登って行きました。それにしてもなんで箱根には外車が多いのだろう。丸の内の地下駐車場並みに外車だらけ。そりゃトヨタもたくさん走っていましたけれども、アルファロメオとかベンツとかワーゲンとかそんなのばっかりでした。フェラーリには驚いた。でも車庫入れ下手でした。渋いおじさんが乗っていたのになんかガッカリです。
 そんな感じで、箱根ではお約束の有料駐車場へ入りました。美術館に来たひとは駐車料金無料というのがよくある設定だと思いますが、箱根では駐車場は駐車場で支払い、美術館は美術館で別料金です。美術館は大人1600円ですが、前に並んでいた親切なご婦人が「あなたたち割引券ある?」と割引券をくださったので100円引きで入館出来ました。印刷して持って行けば100円割引という美術館の公式サイトのクーポン持ってたんですがね。
 維持管理がたいへんなんだとは思いますが、入館料は高い。上野あたりで大きな美術展をやると1800円くらいしますが、常設展はだいたい1000円です。でも彫刻の森は通常価格1600円ですから、割高感がかなりあります。雨が降れば野外展示を見るのは厄介だし、雨の中ピカソ館までは遠くて行くまでが億劫です。箱根全体の物価の高さ、併設レストラン等の値段の高さを考慮すると、正直何度も行きたいところではありません。
 ただ、新宿御苑みたいに植物も楽しむことが出来ることと、でかい彫刻を天井の圧迫感なしで味わえるのは魅力です。あと箱根登山鉄道を見られるのがいいところ。彫刻の後ろに赤い列車が走っていく景色は他には無い状況だと思います。
 今回に限っては、そごう美術館でのゴーゴーミッフィー展が1000円―――名古屋の松坂屋で開催されていたときは800円―――だったことと比較すれば、うさぎ代1000円プラスその他600円ということで許容範囲です。私はね。

 入ってからすぐにあやしげなトンネルを抜けます。その先に目玉焼きらしいベンチあるのですけど、この目玉焼きは黄身の部分があんまり盛り上がってないので、おそらく新鮮な卵ではありません。美味しく無さそうです。私は両面焼きが好きというか、生の白身とか黄身とか気持ち悪くて嫌なので、触りには行きませんでした。「弓を引くヘラクレス」は目線の方向をたどると「人とペガサス」なので、ペガサスを撃ち落とす気満々に見えます。
 うさぎ狩りは巣を後回しにしてとりあえず敷地内をうろつくことにしました。そしたらうさぎ発見! 「ボクシングをする二匹のうさぎ」です。wikipediaによると(ソースがあやしいな)うさぎは「匹」「羽」「頭」で数えるようですが、こういう場合はどれがふさわしいのか……私は慣れ親しんだ「羽」でないと落ち着かない気分になります。
 ちょいちょい植物の写真を撮りながら、足湯にたどり着いたのでのんびり休憩。ゆずと思われる柑橘系の果実が入っていました。
 さて、ここで私は彼を試しました。
「きみはこの可愛い可愛いうさこのタオルで足を拭けるかい?」
「ええっ! そんな、踏み絵? いきなり?」
「心の準備があったら拭けるの? どうなの?」
「僕には無理…」
 私は拭けますけどね。普通にね。ハンカチくらい持っていろという話ですよこれ。土産にどうぞって100円でタオル売ってますけど、そんな無駄遣いはしないでうさこの顔で足を拭く。

 他にもいろいろあって、うさぎ狩りの本拠地に辿り着くまでが長かったのですが、そこらへんは後ろのほうへたたんでおきます。ここからメインのうさぎ狩り。マルチホールで開催されているWhere is miffy? について。
 最初からうさぎ狩りを目指すと、入口を入ってからすぐにほとんど出口へ引き返すことになります。ピカソ館みたいに遠いのと、他を全然見せずに出口なのとどっちが良いかというと、もうちょっと何とかならなかったのかと私は思います。それであちこち先に巡ったのですけど、うさぎ狩りまでは長くて疲れました。
 まずはマルチホールに入るエスカレーターの脇に、うさこの目とバッテンの口を描いたランプシェードがお出迎えしてくれます。不気味と言えば不気味です。自宅の玄関にあったらちょっとビビると思います。夜中とか。トイレの入り口の足下とか、駄目でしょ。
 エスカレーターを上がると、広めのホールがあって、そこにうさこのおうちがあります。木造二階建て。二部屋しか無いです。ここは大人もちゃんと二階までお宅拝見出来ますが、子連れでないとちょっと恥ずかしいですな。
 また、えーとこれ説明が難しいな、うさこのおうちとか学校とかが、学芸会の背景みたいな、平らな板に描かれたのが建っているんですが、これにちょっとしかけがあります。その建物の類いにライトが当てられていますので、自分の影がそこに映るように移動しますと、数秒後にうさこがうさうさ出てきます。ここらへんがWhere is miffy? なのでしょう。
 解説の無い科学展のような感じですね。上からライトが当たっている台があって、そこにクッションみたいなのが置いてあり、それをどかすと影絵のうさこや犬やらが出てくるとか。でかいスクリーンが壁にあって、天井方向から水滴の形の影絵が降りてきまして、スクリーンに自分の影が映るようにすると、水滴が影にぶつかるとお花とかちょうちょとかに変わるとか。これね、頭に当たるようにやると、頭の上にお花とかちょうちょが飛んで、まるで馬鹿っぽいです。私の馬鹿が増幅した感じの写真を、ご覧になりますか?
 ベンチには『miffy×miffy×miffy』miffy 55th Anniversary Limited Editionが置いてあり、読みまくりました。こないだ横浜そごう美術館でも読みまくりましたが。ええもうこの本は素晴らしいですよ最高ですよ。欲しい! と思いつつまだ買ってません。
 それから、偏光のスリット入りの板があって、ちょっと揺らすとうさこが動いているように見えたり、変なレンズが置いてあってそれを覗くと6重くらいにものが見えたり。
 ドラえもん展で行ったお台場の科学未来館に似た感じですね。
 出口付近にはうさこのガチャガチャもありました。数日前に同僚からそのガチャガチャをいくつかプレゼントされていなかったらやったかもしれません。お土産売り場は小粒ぞろいで悶えました。40代と思しき男性が、『miffy×miffy×miffy』を購入して大事そうに抱えてました。彼とは絶対に友達になれそう。だって、子ども連れじゃなかったもん。本人がうさこ好きだから来たんだな? って思いました。まさか彼氏と一緒なのに全然知らないおじさんをナンパするわけにもいきませんでしたが、彼にはきっと他のうさこ展でも会えるのではないかと、勝手に期待しております。

 そんなこんなでうさうさ終了。お高い箱根で食事などせず、小田原の鈴廣へ向かったのでした。ここから先は続きへ。かまぼこと干物の話になります。

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2010.11.13 Saturday 23:10 | - | - | -

まねっこ動物

 どうやらオランダではキャシーに差し止め命令が出た(http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/101103/trl1011030121001-n1.htm)ようですが、キャシーが本当にミッフィーを模倣したのなら、もっとキャシーは可愛くてしかるべきです。日本に住んでいてキティを見慣れているからかもしれませんが、キャシーはキティの変異版という感じで、ミッフィーの変異版とは思えません。だってミッフィーよりずっと可愛くないもの。
 あんなに可愛いうさこを模倣したのに、なんでキャシーは可愛くないの? おかしいでしょ。せっかく模倣したならオリジナルを超えるくらいじゃないと駄目よ。
 私の美的センスでは、キャシーは全然可愛くありません。あの可愛くないキャシーがミッフィーの模倣だなんて、それが認められるほうがうさこに失礼です。キャシーはミッフィーの可愛らしさの足元にも及びません。なのになんでメルシス社のひとは「似ている」と判断したのでしょう。いや判断したのはアムステルダムの裁判所か。とにかく不思議でなりません。まあ確かに2000年代うさことは体のバランスと丸みが似ているっちゃ似ているけどね、1970年代うさことはまるで違うもの。私の感覚では2000年代うさこより1970年代うさこのほうがはるかに可愛いので、むしろ変化してきたうさこがキャシーに似てきたんじゃないの。キャシーの登場は1976年だし。うさこは1955生まれですが当時の姿は今と全然違います。
 いやいやそんな、圧倒的に可愛いうさこがわざわざ可愛さで劣るキャシーに近づく必要はどこにもありません。うさこは可愛いがキャシーは可愛くない。だからキャシーがうさこの模倣だなんて、断固認めません。可愛くないキャシーと可愛いうさこが似ていると判断するなんて、オランダ人のセンスはいったいどうなっているのでしょう。うさこのほうが可愛いのに! 似てないよ! 卒倒するほど可愛いうさことたいして可愛くないキャシーが同列で扱われていることが悔しくて仕方ありません。あれですよ、妹さん可愛いねそっくり姉妹だねと言われたときみたいな心境です。え、私のほうがどう見ても美人じゃん! 妹そっくりなわけないじゃん! みたいな。
 それとも可愛くするとパクリがバレバレだからわざわざ可愛くしなかったのでしょうか。それはそれでキャシーが可哀想です。
 っていうか、キャシーよりもキティがしっかりとミッフィー風味だと思うんですけど、それは良いんですかね。私が猫嫌いじゃなくて猫好きだったら、ミッフィーには見向きもしないでキティキティうるさい女になってたかもしれないですよ。

2010.11.05 Friday 17:48 | - | - | -

ひよこの夢を見た

 ここ数年行っている、千葉県の某女子大の大学祭を楽しみにしていたのですが、一昨日から鼻がぐずぐずで喉もガラガラになり、気合入れれば行けるとは思ったものの月曜会社休みそうだなと思ったので回避しました。案の定というか昨日は昼過ぎから21時くらいまでほとんどずっと寝ていて、日付変わった頃から眠れなくて結局眠剤頼りというダメダメさでした。
 その女子大にはこじんまりした手芸のサークルがあり、これは以前に記事にしました(プロ初優勝おめでとう!の記事の真ん中へん)、ひよこの手作りマスコットを扱っていたサークルです。一昨年はお菓子だけの販売だったので、がっかり帰宅したのですが、今年こそまたひよこ……! と期待していたのです。
 ところがですよ、大学祭へ行った友人に、その手芸サークルでひよこを扱っていたら購入してきてくれと頼んだのですけど、どうも今年は出展していなかったようです。あのひよこ娘は卒業し、サークルそのものももしかしたら姿を消したのかも……いやいや、大学の公式サイトのサークル紹介にはまだ名前がある。来年も様子見に行きたいと思います。だってほら、OB特別なんとかで出てくるかもしれないじゃないですか、彼女。
 お目めの輝いた(私には全然違いが分からなかったが)ひよこのぶさかわいさが忘れられません。おかげで夢に出たよ。驚き。

 また以前記事にしたネタをひっぱって恐縮ですが、去年横浜スタジアムで観戦した広島戦(ボールパークへ行こう!)で投げていたコルビー・ルイスが、ワールドシリーズで好投しました。ルイス魂の103球 連敗止めた ポストシーズンは3勝目(中日スポーツ)ですよ。家族の病気治療を米国でしたいという理由(金銭面で折り合いがつかなかったという話もあるが)で広島を退団したルイスですが、こうやって活躍してくれると、何が何でも引き止めとけばカープの今年の投壊はもうちょっとなんとかなったかもしれないのにいいいいいいという気持ちと、素直に嬉しく思う気持ちとで複雑です。何度言っても彼氏がパワプロでルイスを使いたがらない―――知らないひとだからヤダと言う―――のですが、広島にいたときもルイスはすごかったんだぜと改めて言い聞かせようと思います。
 で、広島の今年の投手三冠、前田健太は沢村賞です。広島・前田健が初の沢村賞の写真が普通で安心しました。だって、よりによってこれかよ、とこの記事→沢村賞でパに一矢報えるか、順当なら広島・マエケンを見て思ったんだもん。いやー、沢村賞グッズ作成にカープ商品販売部は大忙しでしょうね。
 あれ、ルイスから離れちゃった。まあいいや。去年撮ったルイスの写真を漁って見たりして、懐かしく楽しみました。

2010.11.01 Monday 23:25 | - | - | -

Airさわった

 Amazonで購入したプリンタが、横浜ヨドバシでもっと安かったら悶えると思って、絶対見に行くもんかと思ったけど、結局見に行った。よし、Amazon19045円、横浜ヨドバシ今だけ特価20000なにがし。あ、これ、営業妨害? ごめん横浜ヨドバシ。こないだMacBookPro買ったとき超親切だったありがとうヨドバシのMac売り場は良いひとばっかだよ! で勘弁してください。価格.comで調べりゃ分かることだしさ。
 で、そのプリンタを見に行ったついでに、というかプリンタがついでだったのですが、新しいMacBookAirを見てきました。
 欲しい……!
 なんと、iPadにいつもお客さんがわんさか群がっているのに、空いているぐらいで、Airに人だかりが出来ていました。すげえよAir!
 持ってみたら、iPadよりも軽く感じました。あれじゃ画面のほうが重たくて、キーボードに手を置いていないと後ろに転んじゃう感じ。それはそれで使いにくいだろっつーくらいの軽さです。動きが軽快かどうかは分かりません。ひとが多かったので、持ち上げて、ふーん、で去ってしまったので。そんでiPadで遊んでました。だって寂しそうだったんだもん、iPad。
 Airは確かに欲しいけど、iPadどどっち、と言ったら、現状では私はProがあるので持ち歩き用途ならiPadかなあ。ただ、タッチパネルだとキーボードより疲れそうな気がします。そんで、こうやって文字入力が私の場合は多いので、iPadで外出先でガツガツ入力しようとしたら超ストレスだと思います。持ち歩いて、思いついたらその場で書きまくるとか出来るじゃんと思ったけど、キーボードも連れて歩くならProのほうが便利だし。そうするとAirはお持ち歩きに良いかなあ、キーボードあるし、という感じ。
 これもマイナーチェンジ待ちしてみます。一時期iPhoneとかiPodばっか進歩してつまらなかった(つまり私の期待する分野での新製品発表が少なかった)けれど、今はまたアップルの次の発表が楽しみです。

 そうそう、同僚は土曜あたりに帝王切開で出産していたそうです。私が昨日悶々としていたのはなんだったんだ。逆子ちゃんがどうにもならなかったので帝王切開だったそうです。結局治らなかったのか。頑張って体操してたんだけど。
 過程はどうあれ出産は終了したのだから、あの犬の折り紙はそろそろ撤去されても良いのではないかと期待するのであります。今週中に役目を果たしたってことで供養されると嬉しいです。あんまり非科学的なことは信じたくないから信じないようにしているのですが、私にとって、誰かの思いが詰まってる系は、全部わら人形五寸釘セットと同じカテゴリに入っていて、不気味に思う対象なのです。
 迷信ぽいものは全部迷信として、折り紙なんかで他人のお産がどうにかなるかいテヤンデバーロチキショウと言い切れるぐらい知らん顔出来る心境になりたい。

2010.10.25 Monday 21:26 | - | - | -

早く産まれてくれー

 同僚が現在産休中なのですが、その安産を願って、犬の折り紙を作るのが職場でなんとなく流行っています。犬は安産の象徴だとかで、それで作っているのだそうです。あちこちに大小色とりどりの犬の折り紙が置かれています。若者から白髪のおじさんまで。彼女はみんなに好かれていたのだな、と実感します。
 しかし、申し訳ないけれど、私はそこら中にある犬の折り紙が不気味でなりません。何か願ったり祈ったりしながら作られたああいうものには執念を感じてなんだか恐ろしく気持ち悪いのです。折り鶴も、あんまりたくさんあるとぎょっとします。
 まさかそういう話は、その犬の折り紙を最初に作り始めたひとには言えないのですが、目に入るところにわんさかあるので、毎日毎日、少しずつ増えて行くそれらに、正直ぞっとしてしまいます。早く子どもが産まれて、犬がいなくなってくれないものかと思ってばかりで暗い気持ちになります。
 ただ、私も彼女の安産を願っていないわけではなく、無事に出産してくれると嬉しいとは思います。もし、何かあっても、子どもはどうでも良いから彼女だけは助かって欲しいと真剣に思います。子どもが駄目だったらあの子は悲しむでしょうけれど、私はあの子に生きていて欲しいのです。母子ともに健康なんて贅沢は言いません。あの子が無事ならそれで良いのです。
 でもこれも言うとたぶんすごく嫌なひとなのでしょう。まあしょうがないな。
 いろんな意味で落ち着かないので、さっさと産まれて欲しいです。

2010.10.24 Sunday 21:36 | - | - | -

原動機なしでじゅうぶんです

 結局、神大テクノフェスタには行きませんでした。その他行く予定だったイベントも、飲み会も全部キャンセルです。まあしょうがない。そういう巡り合わせだったのでしょう。去年は自分が入院していて母校その1の式典に行きそびれました(参加費払ったのに〜)が、今年は妹が入院したのでそれどころでは無かったのです。
 おかげでえらい目に遭いました。

 先週、勤務先で倒れて救急車で運ばれそのまま入院した妹から私へ指令が届きました。
「職場に置いてきちゃった原付を回収してきて!」
 父と弟はメットが入らず、母は免許を持っていないため、全身がほぼ同じ寸法の私が依頼されたのですが、私が原付に乗ったのは6年前、妹が原付を買ったときに物珍しさで乗せてもらったときだけです。
 免許はばっちり黄金色。住基カードを手に入れてからは身分証としてすら活躍していない代物です。でも事故に遭ったり指名手配されたりしたら使われるのは免許の写真なんだろうな。住基カードの写真のほうが可愛いのに。裏の備考欄に「この写真を報道で使わないでください」とか書いておいたら配慮してもらえるのでしょうか。
 そんな免許が必要とされることになったのです。生涯で2回目の原付運転です。しかも夜。おまけに雨が降りそうな天気でした。ここらへんは電車で妹の勤務先の最寄り駅まで行く途中で携帯からツイートしまくっていたのでそれを載せておきます。馬鹿丸出しです。

今日は妹の勤務先に置きっぱなしの原付を回収して帰らねばならない。原付に乗るのは何年振りだろう。3年から5年の間だと思う。とりあえず2回目だ。間違いなく右折は出来ないので、そういうときは歩行者になる予定。まずエンジンをかけられるかが心配だ。Oct 14, 6:37pm http://twitter.com/memai0_0/status/27325605045

MT車の運転は教習所以来の10年ぶりでも出来たが、それは教習所でちゃんと練習したからで。AT車も運転しないから余計な上書きも無かったし。でも原付は2度め。しかも夜。素直に歩くかな…原付連れて5キロ。半分が下り坂。あ、もしかしてエンジンかけなくてもブレーキ効く?Oct 14, 6:46pm http://twitter.com/memai0_0/status/27326028344

エンジンかけなくてもライトが点くなら、下り坂では位置エネルギーで進めば良いのか。そしたら自転車と同じ気持ちになれる。電動自転車もそうだけど、自分の力以上に動くことが怖くて苦手なのだから、エンジンかけないで乗るのは選択肢としてアリだ。下り坂なんだから。Oct 14, 6:51pm http://twitter.com/memai0_0/status/27326291898

あーダメだ。エンジンかけない原付で下り坂を移動するのが道交法的にどうなのかが分からん。エンジン切って押して歩けば歩行者扱いだが、エンジン切ってても乗ってたら…分からん。判断出来ないことは止めとこう。うむー、普通に乗るしか無いのか。Oct 14, 6:55pm http://twitter.com/memai0_0/status/27326484329

あのー、原付の椅子部分のフタってどうやって開けるの…?ヘルメット無いと乗れないので、このまま押して帰るか…あ、エンジン切って押していれば歩行者扱いだけど、その場合もヘルメット必要なのか…?フタの次はエンジンをかける試練があるのですが、とりあえずヘルメットを出したいものだ。Oct 14, 7:43pm http://twitter.com/memai0_0/status/27328997018

文明の利器だね、防犯カメラ!どうしても分からんので妹の勤務先の上司に泣きついたら(同じジムに通ってたから知り合い)、防犯カメラで妹の動作を調べてくれた。そしてエンジンもかけてくれた。良い上司だぁ。というわけで、平均時速15キロくらいで帰宅。明らかに自転車のほうが景色の流れが速い。Oct 14, 8:30pm http://twitter.com/memai0_0/status/27331724130

あの位置でカギを開ける動作が見たひとにわかるってことは、けっこう画質良いのだな。でもって、私が原付を盗みたくていろいろやっているようなマヌケな約30分もしっかり映っているわけだ。Oct 14, 8:51pm http://twitter.com/memai0_0/status/27333074814

 ツイートでは原付は3年から5年の間としていますが、実際は6年でした。年取るわけだ。上記の一連のツイートを見ているだけでも私の馬鹿さ加減が分かろうというものですが、私は妹の上司に泣きついた上に、実は友人にも電話をかけています。
 彼氏も原付に乗る男ですが、仕事で忙しいと思ったので、めっきり無職で、いや、流しの経済学者として武者修行に励んでいる友人に電話をしました。発信履歴は1930になっています。暇だと思った経済学者は何故か大学でお仕事中で、でもパソコン等使えるということだったし、話したら母親の原付と同じメーカーだと分かったので調べてくれと頼んで通話を終えました。解決しなかったので、疲れて休憩中にツイートしたのが1943でした。
 約15分後、彼から折り返し電話がありました。妹の上司が悪戦苦闘してくれているときです。原付をいじる、防犯カメラの映像を確認してまたいじる。その間にお店のお客さんらしいたぶん米兵が「ダイジョーブ?」と話しかけてきたりしてなんかもうわけ分からん状態。大勢で原付を盗もうとしているようにしか見えない。しかも当事者は電話してるだけ。
「どうしてきみは普段原付に乗っているのにふたの開け方分からないの!」
「だって僕のとメーカー違うし」
「でもお母さんのと一緒なんでしょ?」
「うちのは型番が古くてタイプが違うみたい」
「もうー! 役立たずううううう」
「あーはいはい」
 そんな感じで全然解決しなくて、ああでもないこうでもないと言っているうちに、妹の上司がやってくれました。おおー! と微妙な歓声。さらにエンジンもちゃんとかかって、やっと帰れる……!!!!! お店についてから1時間が経ってました。
 白状しますが、お店の駐車場を数周して練習してから路上に出ました。話しかけてきた外国人も親指立てて手を振ってくれました。そして無事帰宅。でも自転車よりはるかに遅い。どういうこと。妹は原付乗ると寒いと言いますが、私は全然寒くありませんでした。妹は寒がりすぎだな。

 っていう話を妹に語ったら、「何それ、超営業妨害じゃん? 人手足りないだろうに、原付のふた開かないだけで30分とかお店の迷惑にしかなってないじゃん」という冷たいお言葉。
 しかしですね、お店の真ん前に2時間も救急車止めてた妹よりは、駐車場の端っこでゴソゴソやってただけの私の方が影響少ないと思うんですがね!
 今日も新しく出来た眼鏡市場に行ってみようかと目の前まで行きましたが、APECのせいか警察官がうろうろしていて、しかもお店の入り口に店員さんが待ち構えていたので気軽に入れないと思い、素通りしておきました。救急車と警察は、お店の前にいたら確実にお客を逃がすと思うのよね。

2010.10.22 Friday 22:46 | - | - | -

陶器うさこ

 10月4日に、8月13日に訪問した多治見市のこども陶器博物館からお届けものがありました。絵付け工房で体験してきたオリジナル食器が焼き上がってきたのです。オリジナルでは全然なくて、うさこの絵を描きまくってきたんですけれども。
 で、ですよ。私はマグカップにうさこを、同行した彼氏は茶碗にうさこと、スライムとアンパンマン描いてました。それがですね、なんと、色付けが薄かったので、超儚いうさこの姿になりました、私の。ちゃんと博物館の方に薄いかどうか見ていただいたのですけど、私は鉛筆の下書きをものすごく濃く描いていたので、黒でなぞってもそれが薄いか濃いか分からん状態だったようです。鉛筆書きは焼けば消えますから、うっすらしたうさこになったわけです。
 正直、普通に考えて、庭で割るやつだな、という感じ。でも、絵柄の出来が悪いだけで他は問題無いので、自分で作って出来が悪いならしょうがないやと思って使っています。そしたらさらにだんだんと薄くなったような気がします。食洗器がいけないのでしょうか。まあそうだろうな。
 しかもガッカリはそれだけではありませんでした。私はマグカップの底に、可愛いと思ってうさこの目とバッテンの口を描いておいたのです。それはしっかりはっきりしていて、牛乳や野菜ジュースを飲むといきなり底から黒い丸いのが見えて、うわっゴミ入ってたのか? と驚きます。分かっていても驚きます。妹はキッパリと「虫かと思って吐きそうだった」と言い切りました。
 そして、一番奇麗に出来たのは、裏返して、カップの高台の内側に描いた、目を閉じたうさこの目の部分とバッテンの口です。あと、持ち手のところに描いたお花はまあまあ可愛いと思うけど、全然ウサコではない。
 なんということでしょう。見えない部分がもっともうさうさしているのです。世の中は皮肉に満ちているのです。
 これを描いていたときのうきうきした気分を思い出します。こんな影の薄いうさこになるとは知らず、ご機嫌でした私。うさこをたくさん見られたし、いやもうこんな良い日はないなと思ってましたそのときは。ナゴヤドームでまえけんで負けてガックリしたのでプラマイゼロの一日になるとは想像もせずに。
 そこそこきちんと色が残っていた彼氏は、うさわん〜とご満悦で、ヒマに任せて眺めてはにんまりしているようです。うらやましいぞ。
 とりあえず食洗器は使わない方向で、中から黒い点が出てきても驚かないように透明度の高いものを飲むように心がけようと思います。

2010.10.13 Wednesday 23:34 | - | - | -

神大テクノフェスタ

 このところ、こういうのに行ってきた、という話を書いているので、たまにはいきなり、これに行こうかなと思っているというのを書いてみようかと思います。というわけで神大テクノフェスタ2010を告知してみます。

神大テクノフェスタ2010
『暮らしと環境の未来 −エコ・テクノロジイ−』

日時
2010年 10月15日(金) 12:00-17:30
会場
神奈川大学横浜キャンパス2号館・本館804会議室・3号館301
内容
講演会・研究発表・企業展示 等
主催
工学部・工学研究科・工学研究所
共催
学術フロンティア
後援
神奈川県産業技術センター・川崎市産業振興財団・横浜企業経営支援財団
協力
研究支援部産官学連携推進課・広報部・学修進路支援部第二部(就職)
問合先
神奈川大学 工学研究所
e-mail : techno-festa@kanagawa-u.ac.jp
http://www.rie.kanagawa-u.ac.jp/techno-festa/tf2010.html

 平日なので、最初は全然興味を持たなかったのですけど、どうやら金曜休業は続きそうなので、寝ているよりは有意義だろうと、覗きに行ってみようかと思っています。大学側は企業に目を付けてもらって、共同研究とか補助金とかを狙って平日開催なのでしょう。機械工で、金属加工についての何かがあったり、建築で防火設備や避難経路等があったら仕事に役立つなと思いつつ、そんな都合の良いのは無いみたいなので、気にせず面白そうなのを見てくるつもりです。機械工の振動騒音分析は参考になるかも。楽しみです。
 ん? これ、参加無料だよね? どこにも書いてないけど……

 ところで、神奈川大学は「神大」を商標登録していると知ってたいへん驚きました。「神大」と書くと友人知人はたいていが「神戸大学」だと思うようです。ジンダイって読むので音にすると違うのですけど、字面は同じです。
 また、「関学」と言うと関東では関東学院大学ですが、関西学院大学の登録商標です。
 商売を成功させるにはあちこち目を光らせてないとダメだとよく分かります。登録している大学が成功しているかどうかは別として、知名度と利益のために努力してます感と必死な感じを出していて好ましい。東京家政大学と東京家政学院大学なんて、何がどう違うのか分からないもの。きちんと商標登録するなり独自性をひねり出すなりしてアピールするのは大事よ。

2010.10.09 Saturday 21:20 | - | - | -