割引美人

妄想と事実を区別せず遠慮なく垂れ流し

ハリー・ポッターと死の秘宝part2

2011.09.04 Sunday[19:14] 映画 - -

 7月18日(月)に、映画「ハリー・ポッターと死の秘宝part2」を観ました。同行した友人と帰りに一服した際、感想は言っちゃったしtwitterでも少々発言したので、改めて語ることはあんまり無いような気もするのですが、感想というかツッコミを少々述べてみます。これから観るひとの参考にはたぶんなりませんが、自分のための記録として。
 以前、自分メモとわざわざ書くけどほんとに自分メモなら公開しない、自意識過剰だというような発言をtwitterで見かけ、いやいやそういう言い訳みたいなことをやっているうちに本当に自分用メモになっていくものだよと思いました。他人が見ることを意識すると多少は分かりやすく書きますから後で自分が見たときにもちゃんと分かりますし。私の場合、手帳にメモした単語の羅列なんてまったく役に立ちません。それに、ブログに書けば、どこに書いたか分からなくなるという問題が解消されます。これも大事です。というわけで公開自分用メモというのはわりとメリットがあると私は考えています。この記事もそのうち、ハリポタの最終っていつ映画やってたっけ? というときにでも私の役に立つことでしょう。
 さて、せっかくですから基本情報から。映画『ハリー・ポッターと死の秘法』は7月16日(土)から公開されており、監督はデヴィッド・イェーツで総制作費$250,000,000、3Dと2Dの両方です。我が家から最寄(自転車5分)のシネコンは2ヶ所あり、吹き替えの3D、字幕の3D、字幕の2Dの3種類の公開と、3Dのみ字幕と吹き替えの2種類の公開と、立場が分かれました。これはなかなか興味深い点です。個人的には他のシネコンも調べてどこがどんな勝負に出たのか眺めてみたい。

 さて、2部に分けただけあって、あちこちを省くことは無くそれなりにきちんと分かり易くストーリーが述べられていました。原作の(つーか翻訳の)表現だと分かりにくいところも映像にするとあんな感じかと思うくらいにはちゃんと描かれています。どこらへんが私が原作で分かりにくかったかというのは具体的にあんまり出て来ないのですが、学校にみんなで攻めて来たところなんかは、なるほどねーと思ったところが色々ありました。
 そうそう、あの学校に死喰い人がたくさん攻めて来たシーン、崖の上で勢揃いしているのがイナバ物置のCMみたいで緊張が切れます。せめてこう、「天と地と」みたいな感じであって欲しかったけれど。
 セブルスの純愛っぷりが、どうにもストーカーっぽかったのがちょっと不満です。もっとキモイ少年だったら、ますますストーカーだったじゃないですか、あれじゃ。ちょっと可愛い少年だから、純愛っぽいですけど。いやもう、ほんと、セブルスはリリーに人生狂わされてるものねえ。思わせぶりな女、という受け取り方も出来ると思うの。

 全体としては、原作でヴォルデモートとは何かというのが説明されたときに私が思った、「なんだお前が黒幕か」が、あんまりしっかりちゃんとそういう感じでなかったので拍子抜けしました。
 どう考えても、ダンブルドアがトムに対する教育を失敗したのが、あの大騒ぎの原因じゃん。ダンブルドア本人から、ホグワーツの生徒だったが、まっとうな大人にしてやれなかったという主旨の悔恨が、正体が判明したころにありました。それで私は、おいおい校長が黒幕かよ、自分の失敗の尻拭いを知り合いの子供に押し付けてるだけかこのじじい、と思ったわけです。
 だから原作を読んでいても、いつ、ふざけんなこのくそじじい全部てめえのせいじゃねえかよおおおおおと、JOJOもびっくりな感じになるとずっと予測していて、そうではなかったから驚きました。セブルスが校長に対していまいち素直に従う気になれない感じだったのも、リリーが死んだのはダンブルドアのせいだと少なからず思っていたからではないでしょうか。
 トムは寂しかっただけではないか、褒めて欲しかっただけではないかと思うのですが、才能のある子を伸ばしてやれなかった、しかも不良少年→チンピラどころか悪の親玉にまでしてしまったというのは、ホグワーツの教育方針というか直接関わったダンブルドアのやり方に、大いに問題があったのではないかと思わざるを得ません。もちろん、学級崩壊だのなんだのの原因を担当教員の責任だけと思わないし、学校全体として取り組むべきですが、なんかほんとちゃんとやったの? とたいへん疑問です。その後どんだけ改良があったのか知りませんが、セブルスの様子や、ドラコのことを考えても、あんまり変わってないのでは? イギリスのああいう全寮制の学校で、寮ごとの対抗心を煽るのが一般的だとしたら、あんなものなのかもしれないですけど。
 それにしたって、ドラコが段々とヴォルデモート陣営に引っ張られて行くのを分かっていて駒として使っている雰囲気のあるダンブルドアは、お前ほんとに教育者かよとしか。

 内容はともかく、映画でこうなっててすげー! みたいなのは特になかったですね。
 ただ、最後の最後まで、マルフォイ両親が本当に息子を大事に大事にしているというのは良く伝わりました。息子を連れて去って行く後ろ姿は良かった。乗る馬を間違えた中間管理職っぽかったルシウスも、家族第一主義のぶれない父親として面目を保ったと言えるでしょう。ハリーは自分ばっかりが苦労していて、みたいな態度で、ドラコを嫌ってたのはドラコが両親にこれでもかと可愛がられているからではないかとも思います。
 で、最後の、子供たちをホグワーツ特急に乗せるシーン、さりげなくドラコもしっかりパパになってましたけれど、相手は誰よ!

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